コーン（KoRn）『Live（DVD）』

シンプルに『ライヴ』とだけ題されたkornの映像作品で、2002年の『Untouchables』リリースパーティーとしてニューヨークのライヴハウス、ハマースタイン・ボールルームで行われたライヴをパッケージングしたもの。このライヴ、生中継で全米に配信されたそうだ。

ハマースタイン・ボールルームは、感覚的にはShibuya-AXにバルコニー席を追加したイメージ。フロアはぎゅうぎゅうだが、カメラはあまり客を捉えず、ステージ上の5人（時期的にギターのヘッドが脱退する前）をほぼ満遍なく取り上げている。

開演前のメンバーの表情を捉えた映像が1分弱ほど流れ、その後ライヴとなる。『Untouchables』のリードナンバー『Here To Stay』で始まるが、リリースパーティーと言いつつもセットリストはこの新譜に偏ることなく、『A.D.I.D.A.S.』『Blind』といった代表曲が序盤から披露される。中盤での『Make Me Bad』のラストでは、メタリカの『One』をわずかだがやっていて、ちゃんとチャプター割り当てもされていた。

『Thouhghtless』で本編を締めくくり、アンコールはジョナサン・デイヴィスのバグパイプから『Shoots And Ladders』となり、オーラスは『Got The Life』。また、メニューから右矢印を操作すると隠しメニューが出てきて、約6分のドキュメンタリーを観ることができる。リハーサルでマイクの調子が悪くてジョナサンがキレたり、CG映像を流すスタッフがうまくいかず焦っていたりと、メンバーや関係者が生中継のプレッシャーに見舞われていたことが伺える。