クリス・コーネルさん（Chris Cornell）死去

サウンドガーデンのヴォーカリスト、クリス・コーネルさんが17日に亡くなった。52歳だった。自殺と発表されている。

サウンドガーデンは、ニルヴァーナやパール・ジャムと共にシアトルのグランジムーブメントを牽引した。97年に解散するも、2010年より復活。現在のコーネルさんは、ソロとサウンドガーデンとを並行して活動していた。遺体はデトロイトのホテルで発見されたが、その数時間前にサウンドガーデンはライヴを行っていた。

個人的にはサウンドガーデンを観たことはないが、ラウドかつヘヴィーだがポップでもあるサウンドと、コーネルさんのストレートなヴォーカルが魅力的だった。アルバムが全米1位になるなど商業的な成功もおさめていて、ここ日本でももっと注目されていいはずのバンドだった。

サウンドガーデン解散後、元レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの面々と結成したオーディオスレイヴは、2003年の来日公演を観たことがある。言ってしまえばロック界ではたびたび現れるスーパーグループで、音としては高性能だが、クセがなく直球勝負をしているように見え、長続きするとは思えなかった。当時はコーネルさん側から見ることはなく、完全にレイジの側から見ていた記憶がある。

コーネルさんが自ら命を断ってしまったことは、残念でならない。サウンドガーデンは1度はライヴを観たかったバンドだし、今年は反トランプを掲げて1度きりでオーディオスレイヴを復活させていたので、ワタシも含めてこのバンドが再評価される年になってもよかったはずだった。既に多くのアーティストが追悼コメントを発し、ライヴでコーネルさんを思い、曲を捧げている。

個人的には、現在夏フェスに向けて音源集めをしているのだが、小沢健二やクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジらと共に、サウンドガーデンの音源も入手していた。もしかしたらエントリーされるかもしれないという、淡い期待を込めてのことだった。それが、まさか悲しい知らせと共に聴くことになるとは思わなかった。謹んでご冥福をお祈りいたします。