ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー・リミックス(ネタバレあり)
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最終更新日:2024/04/21
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー カート・ラッセル, クリス・プラット, シルベスター・スタローン, ジョージ・ハリスン, マーベル
ガーディアンズは、ソブリン人アイーシャの依頼でバッテリーの施設を怪物から守る。報酬としてガモーラの義妹ネビュラの身柄を引き受け、彼女に掛けられた報奨金を受け取る算段だった。しかし、ロケットがバッテリーを窃盗していたことがばれ、ソブリン人艦隊に襲われる。
ガーディアンズを艦隊から救ったのは、エゴという老紳士。この男は自らを神に近く数百万年生きる存在だと言い、人間の形をとることもあるが、自身を惑星に進化させていると言う。そして、ピーターの父であるとも。信じられないガーディアンズだが、エゴの惑星に行き、ピーターはエゴが持つ能力の一部を発揮できたことで、エゴを父と認める。
シリーズ2作目で、前作で少しだけ語られていたピーターの父の存在が、今回明確になる。神に近い存在を出すとは、いかにもアメコミらしい。その強大すぎる力に一時はピーターも惑わされるものの、エゴの真意は人の愛とは別のところにあり、母も道具のひとつのようにしか思っていなかったことがわかり、ピーターはじめガーディアンズはエゴと対決する。
父と子の関係だけでなく、ガモーラとネビュラの(義理の)姉妹の関係も描かれる。共にサドスの義理の娘として引き取られ、暗殺者として育てられる。常に自分の一歩前を行くガモーラを、ネビュラは憎んでいた。しかし、それでも土壇場になるとお互い助け合い、しかし完全に行動を共にすることはない。微妙、いや絶妙の距離感を保っている。
主要キャストは、もちろん前作と同じ。エゴはカート・ラッセルで、ピーター役のクリス・プラットとはどことなく面影が似ていて、いい配役だと思う。ラス前ではヨンドゥの戦友役でシルベスター・スタローンも登場し、次作の主要キャラになるものと思われる。
全編を彩る70年代ロック/ポップスは、今回も健在。というか、ほとんどの曲がわからなかった(汗)。ワタシが聴いてわかったのは、ジョージ・ハリスン『My Sweet Load』くらい。劇中でピーターがガモーラをダンスに誘う場面は、ピーターのセリフからサム・クックだったのだろう。エゴとピーターの会話も、バックで流れている曲の歌詞に掛かっているのではと思われるところがあった。
さて、今回の儲け役は誰か。まずはヨンドゥだ。宇宙海賊として好き放題やってきたが、今回は部下に裏切られ投獄されてしまい、成り行きでガーディアンズと行動を共にするようになる。母が死んだ直後のピーターをさらったヨンドゥは、エゴの依頼を受けてだった。その後エゴに引き渡さず、自分の手元において海賊稼業をさせた理由も、明らかになる。終盤のこの人の決意と行動には泣けてくるし、ピーターにとってのほんとうの父親は誰だったのかを、観る側に訴えてくる。
そして、ベビーになったグルートだ。相変わらず「アイアムグルート」しか言わないが、小さくなった分とても愛らしい存在になった。必死にやっているのかわざとなのかギリギリを行くが、やるときはちゃんとやってくれる(しかし、エンドロールの合間に流れた映像は。。。)。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが、マーベル・シネマティック・ユニバースの作品と位置づけられているというメディア情報は見聞きしているが、少なくとも今回観た限りでは『ドクター・ストレンジ』のように明確なフリはなかった。ただ、宇宙飛行士がどこかの惑星に置き去りにされる、本編とは関連しないよくわからない場面があって、これがつながってくるのかもしれない。そしてこの宇宙飛行士、演じるはマーベル作品には必ずカメオ出演するスタン・リーだった。
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