ポール・マッカートニー（Paul McCartney）、2015年4月28日　日本武道館公演

ポール・マッカートニーが前回2015年に来日公演を行った際、はじめてドーム球場以外の会場での公演があった。その地はビートルズが1966年に公演した、日本武道館だ。しかしチケット代は最高10万、最低でも4万という極端な設定がされ、ワタシはコレには乗らなかった。ただ、この公演が後日スカパーで放送されたので、録画しておいた。

公演のレポートやネットカキコミを読んだ限りでは、どちらかというと肯定的な声は少なかったと思う。いや、もちろんライヴ自体のクオリティは低くはないのだが、10万8万という飛び抜けたチケット代に見合っていたのかというと？？という感じだったのだと思う。

自宅でくつろぎながら録画映像を観た限りでは、結構楽しめた。意外だったのは、ポール自身が事ある毎に「ブドーカン！」を連呼していたことだ。ビートルズおよびポールと武道館を結びつけては特別視したがる日本側の過剰な姿勢に、ポールが少しだけ乗っかってくれたように見えた。

ステージセットはシンプルだった。ポールのライヴではマストと思える巨大スクリーンがなく、映像による演出も、ポールはじめメンバーをアップに映し出すことも、されなかった。武道館はすり鉢型の形状で、ほかのアリーナ会場よりはどこからでも結構よく見えるというのもあるけど。

2015年の来日公演では、ワタシは4月25日の東京ドームに行っている。そのときは『Eight Days A Week』でスタートしたが、この日は『Can't Buy Me Love』で幕開け。セットリストは、若干だがレア度が高くなっていた。特に中盤での『Another Girl』は、ライヴ演奏は世界初だそうだ。アンコールは1回にまとめられ、合計30曲。ちなみにドームの方は、アンコール2回で計39曲だった。つまりポールは、いつものアリーナ公演のライヴをしたのだと思う。

今回の来日公演は、今夜の武道館からスタート。ワタシは、29日の東京ドーム公演に行く予定だ。