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キンキーブーツ(2006年)

公開日: : 最終更新日:2022/07/09 ヨーロッパ映画

キンキーブーツ

父の急死で靴工場を相続した主人公チャーリー。しかし工場は倒産直前で、父はそのことを従業員に隠したまま、売却の話を進めていた。チャーリーは工場を救おうと奔走し、そこで偶然ドラァグのローラと出会う。窮屈な女性用ブーツに悩むローラに、チャーリーはドラァグクイーン用のキンキーブーツを作り、市場を開拓することに活路を見出そうとする。

ローラを演じている黒人の存在感が強く、また従業員にも個性的な面々が揃っていて、主人公であるはずのチャーリーはかなり地味なキャラクターに留まっている。またオフィシャルサイトでも、この人は「優柔不断」と称されている。しかしワタシは、父の突然の死に悲しむ暇もなく突然社長に就き、工場を立て直すために奔走するさまを見て、よく頑張り踏ん張ったと感心している。人の上に立つ者は、迷ったり黙ったりしてはいけない。決断力と行動力、それに市場を読む嗅覚を持っていたからこそ、この人は成功し、ローラも従業員もこの人についてきたのだと思う。

イギリスで、実際にあった話を元にして作られ、ブロードウェイのジカルにもなったそうだ。感動あり笑いありの非常に優れた作品で、ワタシは公開当時劇場で観た。首都圏では日比谷のシャンテシネ1館でしか上映されていなかった。シャンテシネは単館系の小規模な劇場で、しかも毎回完全入れ替えの定員制を取っているため、連日完売続きだった記憶がある。

主人公チャーリーのジョエル・エドガートンは、『エクソダス:神と王』では演じるモーゼと対立するラムセス2世を演じている。ドラァグクイーンのローラはキウェテル・イジョフォーという黒人で、現在公開中の『ドクター・ストレンジ』では主人公ストレンジの兄弟子で終盤では袂をわかつモルドを演じている。

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