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ザ・ウルトラマン

公開日: : サンライズ

ザ・ウルトラマン

ウルトラマンシリーズは実写版だが、アニメ版として『ザ☆ウルトラマン』が作られ放送されたこともある。1979年4月から1年間で、『ウルトラマンレオ』終了から5年後になり、本作終了直後には実写版『ウルトラマン80』がスタートしている。

科学警備隊隊員のヒカリ超一郎は、宇宙ステーションから地球に帰還する道中でウルトラマンと遭遇。怪獣による地球への危険が迫っていることを知らされ、一体化する。以降、怪獣が出現すると、ヒカリはウルトラマンに変身し対決する。

地球を守る科学警備隊は、位置づけもメンバー構成も『ウルトラマン』の科学特捜隊を継承。ピグモンそっくりの分析ロボットがいて、マスコット的な役割を果たしている(『宇宙戦艦ヤマト』のアナライザー的な存在と思う)。

プロットはそれまでの実写版シリーズを踏襲しているが、20話前後に一度クライマックスを迎える。次々に爬虫類に寄生して怪獣となる生命体との戦いで、ヒカリ/ウルトラマンはカラータイマーのリミットを越えて絶命してしまう。ウルトラマンの母星U40でヒカリは蘇生し、生死の境をさまよっていたウルトラマンも回復する(名前がジョーニアスと判明する)。

U40でのウルトラマンたちは、ウルトラマンの姿と人間体のふたつの姿を持つ。ジョーニアスの妹アミアは、ヒカリに好意を持つ。彼女は森雪やスターシャのような風貌で、よく言えば美形だが、ほかのキャラクターたちからは明らかに浮いている。

声優陣は、ヒカリが富山敬なのはリアルタイム時から知っていたが、同僚の隊員ムツミが島本須美なのは、改めて見直したときに知った。もともと女優として活動していて、声優としてはほとんど初期になるようだ(『ルパン三世 カリオストロの城』のクラリスよりも先)。

アミアは滝沢久美子で、『銀河漂流バイファム』のケイトや『超時空世紀オーガス』のシャイアなど、大人の女性役のイメージが強い人だ。ここでは、途中からの登場にもかかわらず、ムツミに並ぶヒロイン的な存在になる。

製作はもちろん円谷プロだが、アニメ制作は日本サンライズ(現サンライズ)。メカニックデザインには大河原邦男、美術には中村光毅の名前が見られる。そして、時期的には『機動戦士ガンダム(ファースト)』と丸かぶりだった。

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