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イギー・ポップ(Iggy Pop)@パンスプ2025

イギー・ポップ(Iggy Pop)@パンスプ2025

観るのは2007年の以来で、来日もこのとき以来。若いロックファンは、今回が初見という人も少なくないだろう。

イギーは、登場時には革のベストを着ていたが、すぐさま脱いで上半身裸のいつものモードに。オープニングから『T.V.Eye』に『Raw Power』『I Got A Right』と、代表曲を惜しまず出してきた。

バンドはギター2、ベース、ドラム、キーボード、トランペット、トロンボーン。かなりの大所帯(今日ここまでのアーティストは、イエローカードのバイオリン以外ギター、ベース、ドラムのみだった)。イギーのバンドにホーンセクション、ギターのひとりが女性と、意外。イノベーターは、御歳77歳にして更にチャレンジするのか。

『Gimme Danger』『Passenger』で少しだけクールダウン気味になるが、続く『Lust For Life』はイントロだけで場内が沸き立つ。そして、この長いイントロでキーボードとホーンが映えていた。そういうことか。

『Death Trip』を経て、『Loose』でイギーはステージを降り、フロア真ん中の通路を歩き、ハイタッチを交わしながら歌う。そして、フロア前のスペースに横たわる。そこへ、『I Wanna Be Your Dog』のイントロが始まり、イギーは歌いながらステージに生還。

『Search And Destroy』『Down On The Street』『1970』『I'm Sick Of You』とナンバーが怒涛のように続き、かと思えば、終盤ではソロの『Some Weird Sin』や最新作からの『Modern Day Rip Off』まで入ってくる。そう言えば、前回来日の2007年フジロックはストゥージズとしてだったので、演奏されたのはストゥージズの曲だけだったのだ。

『Real Wild Child』の後バンドメンバーが捌けて行き、これで終わりかなという空気に一瞬だけなる(この時点で予定時間をオーバー)。がしかし、ステージにひとり残ったイギーが、なんとバンドを呼び寄せた。バンドは急いで持ち場に戻り、オーラスとして『Five Foot One』を。レアな、というより、引き出しの多さはダテじゃない。

ストゥージズにソロ代表曲にと、聴きたい曲はほぼ聴けて観られたと思う。そして何より、イギーからは未だに現役感が溢れ出ていて、その姿がカッコよくそして愛おしかった。

ここ10数年の間に、イギーの盟友たちが次々に亡くなった。ストゥージズのアシュトン兄弟にスティーヴ・マッケイ、そして。一時期の状態を思えば、もっと早く亡くなっていたのはイギーの方かもしれなかった。

しかしイギーは今でも地に足をつけ、マイクを握りしめ、体をくねらせながら歌っている。来日は今回が最後かもと思ったが、この人は外野が決めつける限界を今後も超え続けるだろう。

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