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キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(少しネタバレ)

キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(少しネタバレ)

元アメリカ国務長官のサディアス・E・“サンダーボルト”・ロスは、アメリカ大統領に就任。国際会議で、インド洋のセレスティア島で見つかった超金属「アダマンチウム」を世界各国で平等に配分することを提案し、協定を締結しようとする。しかし、サム・ウィルソンと共に会議に同席していたイザイア・ブラッドリーが暴走し、テロ行為に出てしまう。

イザイアは逮捕・投獄されるが、本人は事件時の記憶がなく、マインドコントロールされていた。サムは、ホアキンを伴って黒幕がいると思われる研究施設キャンプエコーワンを目指す。一方、唯一アダマンチウムの加工技術を持つ日本は、協定締結を拒否。尾崎首相はロスとの交渉に応じず、日米は対立。セレスティア島で一触即発状態になる。

・シネマティック・ユニバース(MCU)におけるキャプテン・アメリカのシリーズ4作目になる。ただし、ここでのキャプテンはスティーヴ・ロジャースではなく、盾を託された「ファルコン」ことサムで、ホアキンが2代目ファルコンになっている。この辺りは、ドラマの『ファルコン&ウインターソルジャー』で描かれていると思われるが、ワタシは未見だ。

本作は、『インクレディブル・ハルク』との関連も深い。ここでのロスはハルクを軍事利用しようとしていたし、ブルース・バナーの元恋人で娘のベティとは断絶状態だった(その後ロスはヒーローの必要性を認めて本作では協力を依頼し、サムも引き受けていた)。実は黒幕の人物もここで出ていたとのことだが、MCU2作目ということもあり観たのはずいぶん前なので、覚えていない(汗)。

キャストは、サムにアンソニー・マッキー。主人公の座は少し重い気もするが、もスティーヴを演じ続けることで成長してきたと考えれば、許容はできる。ロスはもともとウィリアム・ハートが演じていたが、2022年に亡くなっていて、本作ではが担っている。ベティのリヴ・タイラーは、久々のMCU出演だ。

本作では国際情勢における日本の力が大きいことになっていて、劇中日本語もちらほら聞かれる。それが、メジャー映画で描かれているのが驚きだ。尾崎首相は平岳大で、長身でハリソン・フォードと並んでも見劣りしていない。クールでいて、言うべきことは言うというリーダーを演じている。

ロスがレッドハルクになってしまうことは、予告編で既に明かされている。個人的には、本編まで伏せておいてサプライズにした方がよかったと思う。クライマックスが2段階になり、後半がより充実し緊張感を増幅させることごできたからだ。

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