ランボー3/怒りのアフガン(1988年)
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最終更新日:2024/11/03
ランボー シルベスター・スタローン
ジョン・ランボーは、タイで賭けストリートファイトや仏教寺院の建設の手伝いなど、その日暮らしをおくっていた。元上官のトラウトマンが訪れ、ソ連軍に侵攻されているアフガニスタンにおいて、反政府勢力ムジャーヒディーンを支援する任務への協力を求められる。
ランボーは「俺の戦争は終った」と言って断るが、トラウトマンがソ連軍に捕らえられたと聞くと、アフガンに向かう。現地でムジャーヒディーンとコンタクトを取ったランボーだが、全面的な協力を得られない。案内してくれたモーサと、少年兵ハミドだけの協力でソ連軍の要塞に侵入し、トラウトマン救出を試みるが、失敗し右脇腹を被弾してしまう。
シリーズ3作目。ここでの敵はソ連、そしてランボーが唯一心を許すトラウトマンに危機が迫るというシチュエーションだ。アクションは更にド派手になり、空からは戦闘ヘリがミサイルをブッ放し、地上戦では何度となく銃撃戦が繰り広げられる。戦車戦もあって、ランボーはひとりだけで操縦する(戦車を動かすには、通常4人必要だそうだ)。
クライマックス、だだっ広い地平にてランボーとトラウトマンが多勢のソ連軍に追い込まれる。危うしかと思いきや、ムジャーヒディーンの馬群が加勢し、形勢逆転。ランボーも自ら馬に乗り、ソ連軍を蹴散らす。銃器を使いこなし、戦車やヘリコプターを乗りこなし、生身の格闘でソ連兵を倒し、と、その戦闘能力は超人的だ。
シビアな描写が、なかったわけではない。トラウトマンを救出に向かう際、大使館のグリックスから、もしランボーが殺されてもアメリカ政府は関知しないと言い渡される。しかし、ランボーにとってはそんなことはとうでもよかった。この時点でのランボーは、明確な目的を持たない、傭兵のような生き方をしていたからだ。
前作から引き続き、コー・パオの形見として身につけていたペンダントを、ハミドが欲しがった。一度は断ったランボーだが、最初のソ連要塞潜入時にお守りとして彼につけさせると、ラストで返すと言ってきたのに対し、そのまま彼に譲っている。この描写、恐らくシルベスター・スタローンとしては、この時点でランボーをやり切った心持ちになっていたからではないだろうか。
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