シビル・ウォー アメリカ最後の日(少しネタバレ)
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最終更新日:2024/10/23
アクション キルスティン・ダンスト, ジェシー・プレモンス
アメリカ国内で、内戦が勃発。戦場カメラマンのリー、記者のジョエル、リーの師の老記者サミーは、リーにあこがれる若いカメラマンのジェシーを連れて、ニューヨークからクルマでワシントンDCを目指す。14か月メディアの取材に応じていない、大統領にインタビューするためだった。
4人は、道中さまざまな光景を目の当たりにする。ガソリンスタンドを守りつつ私刑を行う民間人や、互いに相手の正体がわからないまま対峙している狙撃兵たち、民間の難民キャンプ、内戦に対して街ごと無関心・不干渉の人々。そして、一行は所属不明の兵士たちに捕まってしまい、ジョエルの知人2人は射殺されてしまう。
もしアメリカで内戦が起こったら、という仮説を、ジャーナリストの視点から描いている。「PRESS」と書かれたビブスを着てカメラを構え、クルマにもプリント。戦闘時は反政府軍と行動を共にしていて、いちおう兵士の人も守ってはくれるが、死と隣合わせの危険な状態に身を晒しているのが伝わってくる。
4人の中で、キーパーソンはジェシーだ。当初は過激で凄惨な状況に萎縮していたのが、リーたちの教え・導きもあって成長していく。リーはデジタル一眼レフを使っているが、ジェシーはニコンのフィルム式カメラを使っていた。前述の兵士たちに捕まったときは、サミーの機転でなんとか脱するが、サミーは被弾してしまい亡くなってしまう。
クライマックスは、ワシントンDCでの攻防だ。リーがここへ来て怯えてしまい、対照的にジェシーは次々にシャッターを切る。しかし、大統領がクルマで脱出したのをフェイクと見抜いたのはリーで、3人はホワイトハウスに侵入。リンカーン記念館などが破壊され、道路を戦車が突進し、激しい銃撃戦が繰り広げられるのは、映画とわかっていてもショッキングだ。
キャストは、リーにキルスティン・ダンスト。『スパイダーマン』シリーズや『マリー・アントワネット』では若いイメージだったが、本作では人生経験を積んだベテラン感が漂い、ジェシーにも先輩だけでなく姉のようにも接している。ジョエルはヴァグネル・モーラで、個人的には『エリジウム』の闇商人役で観ていた。サミーはスティーヴン・ヘンダーソンで、『DUNE/デューン 砂の惑星』にも出演していた人。
ジェシーはケイリー・スピーニーで、『エイリアン:ロムルス』の主人公レインを演じていた人。そして、所属不明のイカれた赤サングラスの男は、『憐れみの3章』でも記憶に新しいジェシー・プレモンスだった。私生活では、キルスティン・ダンストの夫だそうだ。
劇中に流れる音楽がオルタナティヴ・ロックっぽくて、誰が手がけたのか気になっていた。エンドロールで、2人連名であることを確認し、うちひとりがジェフ・バーロウだった。ポーティスヘッドやビーク(Beak>)の人だ。納得。
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