300 スリーハンドレッド 帝国の進撃(2014年)
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最終更新日:2024/10/15
300 ジェラルド・バトラー
古代ギリシアの時代、アテナイのテミストクレスはペルシア帝国のダレイオスを倒して名をあげる。ペルシア帝国は息子のクセルクセスが実権を握り、ダレイオスの側近だったアルテミシアは、クセルクセスの野心を刺激する。彼女は帝国の海軍を指揮し、テミストクレスと対決する。
テミストクレスは、農民など本来兵士ではない者たちに剣術を仕込んで態勢を整え、エーゲ海上でアルテミシアの船軍を迎え撃つ。自軍がなかなか勝てないことに業を煮やしたアルテミシアは、テミストクレスと直接交渉し服従を迫る。しかし、テミストクレスはそれを拒否。そこへ、スパルタのレオニダスがテルモピュライの戦いに敗北したという報が届く。
一見『300 スリーハンドレッド』の続編と思わせるが、実は世界観を同じくする姉妹作的な位置づけだ。スパルタ、アテナイ、アルカディアは、それぞれが独立した都市国家で、状況により共闘したり、独自で戦ったりしている。前作はスパルタ、本作はアテナイが主となっているが、ラストでゴルゴ率いるスパルタ軍が合流し、ペルシア軍に立ち向かう。
主人公はテミストクレスだが、もうひとりの主人公と言えるのがアルテミシアだ。幼少時にギリシア軍に両親を殺される悲しい過去を持ち、自身も死にかけていたところをダレイオスに拾われる。戦士として育てられ、冷酷で最強のペルシア軍戦士になった。
戦闘シーンは何度もあるが、それ以上の見どころになっているのが、テミストクレスとアルテミシアの交渉のシーンだ。当初は会話のみのやりとりだったのが、やがてアルテミシアは自ら誘い、性行為へと発展。心理戦であると同時に肉体的な戦いのようにも見えたが、結局決裂している。
キャストは、テミストクレスはサリバン・ステイプルトンという人。ワタシが観た作品では、『ハンター』『L.A.ギャング・ストーリー』に出演。肉体派だが、凛々しさとスタイリッシュさも漂わせている。アルテミシアは、エヴァ・グリーン。本作の2年前には『ダーク・シャドウ』に出演していて、悪女役が続いている。
前作で監督を務めたザック・スナイダーは、脚本と製作を担当。また、前作で主人公レオニダスを演じたジェラルド・バトラーは、前作の映像が回想シーンで使われている。
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