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田中敦子さん死去

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊

声優の田中敦子さんが、20日に亡くなられた。死因はご本人の意向により伏せられているが、ここ1年は闘病中だったとのこと。まだ61歳の若さだった。

代表的な役は、やはり『攻殻機動隊』の草薙素子だ。クールな性格の戦う大人の女を体現していて、観ていて心の中に深く刻まれた。『攻殻』は、ざっくりと言えば自分を自分たらしめているのは何かを探し求めるのがテーマだと思っている。劇中には印象的なセリフがいくつもあって、それらは監督や脚本家の手腕によるのかもしれないが、ことばに生命を与えたのは田中さんの声の演技だ。

ほかにも、印象的な役は多い。『ジョジョの奇妙な冒険』のリサリサ、『名探偵コナン』のメアリー・世良、『アルスラーン戦記』の主人公アルスラーンの母、『WXIII 機動警察パトレイバー』の岬冴子、『PSYCHO-PASS サイコパス3』のコングレスマン裁園寺莢子など。ワタシが最後に観た役は、『葬送のフリーレン』でのフリーレンの師匠フランメになると思う。

クールな大人の女性役をこなす女性声優は、榊原良子との2大巨頭だったと思っている。61歳での死は、早すぎる。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。とてもとても残念だが、田中さんのゴーストはワタシたちに寄り添ってくれていると信じている。

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