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フェニックス(Phoenix)@ソニックマニア’24(Sonicmania’24)

フェニックス(Phoenix)@ソニックマニア'24(Sonicmania'24)

全世界に中継されたであろう、オリンピック閉会式パフォーマンスから5日後という、絶好のタイミングでのエントリー。そして、ライヴは素晴らしかった。

オリンピックのときと同じ、『Lisztomania』でスタート。演奏の前半ではメンバーはシルエットになっていて、後半で姿が明らかに。そして、すかさず『Entertainment』を畳み掛ける。この曲が、というよりこの曲のイントロが永遠不滅で、場内のテンションは早くも最高潮に達した。

バックドロップの映像も、フランスっぽい洒落たものが多く、それが曲のカラーとフィットしていた。驚かされた映像は、ピクニックで寝そべっている男性がどんどん引きになり、やがて地球から銀河系、更に先にまで進んで100万光年にまで到達。すると、今度はそのショットが男性にまで戻ってくる。その後、男性の手の甲から細胞にまで入っていく。『2001年宇宙の旅』と『ミクロの決死圏』の、両方の世界観を彷彿とさせた。

ヴォーカルのトーマス、少しエレクトロがかっている声質は、エフェクトを入れているのか、それとも地声なのだろうか。ほかのメンバーは演奏に徹していて、音によって世界観の構築を担っている。後方ひな壇に陣取るドラムとキーボードはサポートメンバーだが、彼らの存在ももちろん欠かせない。ドラマーの存在感がハンパなかった。

フェニックスは、ギターバンドではあるが、乱立する英米のギターバンドとは少し異なるセンスを持っている。ダンスやテクノの要素も感じられ、それはエールやダフト・パンクとの人脈があることも関係しているのかもしれない。オリンピックでパフォーマンスということは、国を代表するという意味だと思う。

ラストは、『1901』を経てトーマスがモッシュピットに突入。センターの通路を歩くが、フランスパンを持っていて渡した奴がいて、場内からはどっと笑いが。少しの間、クラウドサーフも実現した。

日本と海外とで格差があるアーティストは、依然として存在する。フェニックスもそのひとつで、には比較的コンスタントに出演しているものの、おおよそソニックステージにとどまっている。次回は、もっと大きなステージにしてもいいのではと思う。なら、ホワイトステージのトリで行けるかな。

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