ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ(Noel Gallagher’s High Flying Birds)@フジロック’24
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Fuji Rock Festival'24 オアシス, サマソニ, ジョイ・ディヴィジョン, ノエル・ギャラガー, フジロック, ポール・ウェラー, ライド
観るのは2018年サマソニ以来。バンドは、女性コーラス、ホースセクション、ベース、キーボードのほか、ドラムにクリス・シャーロック、ギターにはゲムと、元オアシスのふたり。サマソニのときと同じ編成だろうか。
ゲムは、髪型やサングラスの形状もあってか、ぱっと見ポール・ウェラーのようだった(笑)。髪は銀髪が目立ち、以前のイメージを知っていると、老けたとも、渋味を増したとも思える。また、この少し前にはレッドマーキーでライドがライヴを行っていて、オアシスメンバーの5人中4人が苗場にいることになる。
前半は、ノエルのソロで進行。今年2024年はオアシス解散から15年が経過していて、オアシスが活動していた15年と同じだけの年月を既にソロとして活動していることになる。以前、当たり前のようにオアシスのライヴを観てきた身としては、不思議な感覚だ。
そして、ノエルはソロとしてのキャリアを確実に築いている。曲毎にギターを交換していたが、セミアコが多かったように見えた。自身はフロントマンとしてバンドを統率する分、ギターソロをゲムに任せていることもあって、オアシス時代には必ず自分でギターソロを担っていたのを思い出すと、感慨深い。
後半は、完全にオアシスナンバーで固めていた。『Talk Tonight』を経て『Whatever』のイントロが響いたとき、場内が騒然とし、それまで座って観ていた人も立ち上がった。ノエル自身、この曲はなぜか日本でものすごい人気なんだよなと言っていて、セットに入れてくれているのが嬉しい。
本編ラストは、ジョイ・ディヴィジョンのカヴァーで『Love Will Tear Us Apart』を。故郷マンチェスターの先輩アーティストへの、リスペクトの表れだろうか。
アンコールは、『Stand by Me』からの『Live Forever』。もちろん曲を書いたのはノエルだが、リアム色が濃い曲だなと思う。そしてオーラスは、必殺の『Don't Look Back in Anger』だ。サビは客による合唱になるが、最後の最後で少しグダグダになってしまい(笑)、ノエルもツッコミを入れていた。
フジロック3日目の夜ともなれば、帰途につく人が出てくるのが通例だ。もしかして、グリーンステージはガラガラになってしまうのではという危惧もしたが、場内は多くのファンで埋め尽くされていた。ノエル、恐るべし。
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