キム・ゴードン(Kim Gordon)@フジロック’24
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最終更新日:2024/07/30
Fuji Rock Festival'24 ソニック・ユース, フジロック
出演時間がライドと丸かぶりになり、どちらかを選ばなくてはならなかった。そこで、何度か観ているライドではなく、未知数と言っていいキムの方を観ることに。
バンドは、ドラム、ベース、ギターの3人で、ドラム以外は女性だった(後日キムのインスタグラムを観て、ドラマーも女性と確認。ボーイッシュな人だった)。キムは、ソニック・ユースでは基本的にベースを弾いていたが、自らがフロントに構えるここではギターを手にしていた。
編成こそノーマルだが、パフォーマンスはかなり実験的だ。ベースの人が、絶えずプログラミングを駆使して重低音をはじめビートやノイズを発していた。ギターの人も、プログラミングのほか、工具のドライバーをスライドバー代わりにしてスライド奏法をやっていた。
バックドロップの映像は、日常的な光景だったり、テレビの画面フレームに見立てていたりした。時折、バンドのスタジオでのリハーサル風景も挿入され、面白いなと思った。
キムは、黒の長袖シャツにショートパンツ姿で、ギターを持たずヴォーカルに専念することも。MCのとき、「アリガトウ」と日本語も交えていた。実験的な音楽はソニック・ユースでも行われていたことだが、彼女のソロの場合それを客を限定しないロックフェスに耐えうる表現に仕上げているのが素晴らしい。
ラストは、オープニングと同じで今年リリースしたアルバム『The Collective』のトップナンバー『Bye Bye』だった。
この世界観を、なんじゃこりゃと思うか、カッコいいと思うかは、意見が分かれるところだろう。ワタシは、もちろん後者だ。
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