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ジーザス&メリー・チェイン(The Jesus And Mary Chain)@フジロック’24

ジーザス&メリー・チェイン(The Jesus And Mary Chain)@フジロック'24

ジザメリの来日は、いつ以来になるのだろう。個人的には、2008年にクアトロで行われたエクストラで観て以来だ。

ヴォーカルの弟ジムが中央、向かって右にギターの兄ウィリアム、ジムの後方にドラマー、向かって左にはサポートのギターと、女性ベーシスト。彼女は、のメンバーでもあるシモーヌだ。

スクリーンに最も多く映し出されるのはジムだが、個人的に終始注目したのはウィリアムだ。2本のギターを使い分けているが、プレイ自体はいたってふつう。シューゲイザーのように俯いてひたすら弾きまくることは、なかったと思う。直立不動ということもなく、ドラマーのところに寄り添ったり、向かって右のスペースに足を進めてそこでしばし弾いたりしていた。エフェクターを駆使しているようには、見えなかった。

バンドは、今年新譜『Glasgow Eyes』をリリースしているが、セットリストはキャリア横断的になっている。中盤でジムがシモーヌを紹介し、『Sometimes Always』のヴォーカルを分け合っていた。続けて、ジムはレイチェルという女性をステージに呼び寄せる。ふたりは手をつないで、『Girl 71』をデュエット。レイチェルは、ジムのパートナーだろうか。

終盤で、ついに『Just Like Honey』が。ジザメリの代表曲であり、映画『ロスト・イン・トランスレーション』の看板曲のイメージにもなっていて、日本を舞台にした映画へのリンクから、勝手に親近感を抱いてしまう。

ラストの『Reverence』は各プレーヤーによるインプロヴィゼーションの応酬のようになり、ジムがヴォーカルを入れ、と、バンドのエネルギーを結集したパフォーマンスになった。終了し、メンバーがステージを後にする際、ウィリアムが満足そうな表情を見せていた。

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