クラフトワーク(Kraftwerk)@フジロック’24
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最終更新日:2024/07/29
Fuji Rock Festival'24 YMO, クラフトワーク, フジロック, 坂本龍一
Vocoderのイントロを10分ほど経た後、場内が暗転。向かって右の袖から4人が登場し、それぞれの卓にスタンバイ。『Numbers』から『Computer World』への流れは定番だ。両サイドのスクリーンにはバックドロップの映像が映り、よって4人の動向は肉眼で追うことに。
続く『It's More Fun to Compute / Home Computer』の映像が、ド派手でカラフルに。4人の全身スーツは蛍光グリーンをはじめ映像に合わせて発光するが、その色合いもカラフルになっていた。『Spacelab』の映像は、宇宙から飛来した円盤がグリーンステージに着陸する演出がされた。『The Man-Machine』『Autobahn』は、現在のテクノ風にアレンジされていた。
突然ラルフ・ヒュッターがしゃべり出し、びっくり。今まで観てきたライヴでこの人がしゃべったのは、ラストのときくらいだったからだ。ラルフは、坂本龍一とは1981年にはじめて会い永遠の友人だ、といったようなことを語った。スクリーンには1981年に若きふたりが出会った頃の写真が映し出される中、ラルフは『Merry Christmas Mr. Lawrence/戦場のメリークリスマス』のメロディーを弾いた。
そして、『Geiger Counter』から『Radioactivity』へ。2012年のノー・ニュークス以来、クラフトワークは歌詞にフクシマを加え、そして最初のコーラスを日本語バージョンで歌っている。この日本語訳の監修をしたのが、坂本だった。坂本は2011年にymoとしてフジロックに出演していて、アヴァロンでの反原発トークにも3人で登場。想いは、つながっていたのだ。
『Trans Europe Express』は、単独公演なら本編ラストになるところだが、ここでは続けて『The Robots』へ。ここでのアレンジは、重低音が効いていた。『Dentaku/電卓』を経て、『Boing Boom Tschak / Techno Pop / Musique Non Stop』での締めは鉄板だ。
正直言って驚いた。個人的に10回は観ていて、2019年来日のオーチャードホール公演以来になるが、この5年の間に彼らはまた進化を遂げていた。更に、坂本龍一のトリビュートまでしてくれたという、スペシャルなステージになったのだ。
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