スペルバウンド(The Spellbound)@フジロック’24
公開日:
:
最終更新日:2024/07/31
Fuji Rock Festival'24 フジロック
開演20分前のセッティング中、なんと本人たちが登場。そればかりか、音合わせに『Kick It Out』をフルで演奏。場内の空気が一変し、このままライヴがはじまってしまうのではという雰囲気になった(10分前だったこともあり、結局メンバーは引きあげる)。こうしたことはロックフェスではよくあることで、配信てまは味わえないギフトだ。
そしてライヴ本番だが、素晴らしく、そして感動的だった。ギター&ヴォーカルの小林祐介が前方向かって左、右隣に中野雅之の双頭スタイル。後方両サイドには、ふたりのドラマーが陣取っていた。
プログラミングとベースの中野の音圧は凄まじく、しかし小林のギターもヴォーカルも対等に渡り合い、融合して、極上の空間を形成している。ツインドラムの分厚いビートも相まって、日中のレッドマーキー枠ではもったいなさすぎる。中盤には、女性ヴォーカルが加わって小林とのツインになった。
『Dive For You』『Moment I Count』と、ブンブンサテライツナンバーも演奏され、場内の温度は一層あがる。そして、ここで気づかされるのは、スペルバウンドの曲が決してブンブンに負けていないことだ。スペルバウンドは、ブンブンの後継というより、兄弟分のような位置づけにあるのではと思えてくる。
後半、小林が袖に捌け、中野がプログラミングを駆使したダンスモードかつ強大な音圧の洪水が襲ってくる。ブンブンのときは、中野はだいたい一歩引いて常に川島を立てているように思えたが、スペルバウンドでは自らバンドは背負っているのだと思う。
ラストは、なんと『Dress Like An Angel』。あのイントロを、再び体感できる日が来ようとは。演奏が終わり、小林がメンバー紹介をして終了。場内からはアンコールを求める拍手がしばし止まなかったが、中野はこの1時間に全てを注いだように見え、このまま終了した。
スペルバウンドは、これから先ホワイトステージやグリーンステージにも立つだろう。ブンブンサテライツが、そうだったように。
関連記事
-
キム・ゴードン(Kim Gordon)@フジロック’24
出演時間がライドと丸かぶりになり、どちらかを選ばなくてはならなかった。そこで、何度か観ている
-
グラス・ビームス(Glass Beams)@フジロック’24
ドラム、ベース、ギターのスリーピースとは思えない、音の迫力が凄まじかった。曲調はほとんどがミ
-
フジロック’24、2日目スタート!
昨日は結局雨に降られず、1日好天に。 今日は、朝方に降ったほか、午後にも降る予定。ただし、
-
アーティストグッズ購入@フジロック’24
日中は、長い列ができていて時間がかかりそうだった。ワタシは17時45分頃から列に並び、約20
-
betcover!!@フジロック’24
観たのは最後の15分くらい。ドラム、ベース、ギター、キーボード、サックス、ヴォーカルの6人組
- PREV
- ワイノー(WINO)@フジロック’24
- NEXT
- アーティストグッズ購入@フジロック’24