鬼滅の刃 柱稽古編

禰豆子が太陽を克服したことにより、鬼舞辻無惨は青い彼岸花から禰豆子にターゲットを変える。鬼を増やすのもやめ、鳴女を使い鬼殺隊の里を特定せんとする。一方、鬼殺隊の柱たちは、隊員の技術を底上げすべく柱稽古を実施する。竃門炭治郎や善逸、伊之助らも、隊員たちとともに順番に柱たちに稽古をつけてもらう。

今回は、十二鬼月との戦いのない、比較的地味なパートになる。しかし、冨岡義勇と錆兎、玄弥と実弥の不死川兄弟、鬼殺隊最強と言われながらほとんど描写がなかった悲鳴嶼行冥の過去など、これまでのキャラクターの関係を今一度見直す機会にもなっている。善逸は受け取った手紙を読んで以降、口数が減り表情が引き締まる。

第七話のラストで、ついに無惨が鬼殺隊の里にやってくる。そして、最終話で産屋敷輝哉は無惨との対話の後屋敷ごと爆破し、妻子ともども自爆してしまう。無惨にダメージを与えたところに、珠世が鬼を人間に戻す薬を注入。更に、悲鳴嶼が無惨の頭部を破壊。しかし、無惨は再生。そこへほかの柱たちと炭治郎が駆けつけ、無惨に一斉攻撃を・・・となったところで、里が無限城に落とされる。

第六話までがまずまず平穏だっただけに、急にトップギアに入った感がある。そして、いよいよ怒涛の全面対決に。ココからラス前までは、劇中の時間軸は翌朝日の出までの数時間だが、長い長い戦いへと突入する。ついに、ついに、ここまで来た。

それにしても、輝哉の妻あまねはともかく、ふたりの娘は自爆をあらかじめ受け入れていたのだろうか。無惨に殺気を悟られないよう、輝哉は特に伝えてはいなかったことも考えられるが、一方で彼女たちは自分たちの境遇から覚悟を決めていたとも思われる。そして、輝哉やあまねと同様、無惨に殺気を気づかれない鍛錬をおこなっていたとも受け取れる。

大正コソコソ噂話では、甘露寺蜜璃か煉獄杏寿郎の嗣子であることが明かされたが、その直後に煉獄が声だけで出演。最終決戦を後押しする、心憎い演出だ。

そして、『無限城編』は劇場版三部作として公開されることが発表された。恐らく、テレビシリーズではなく劇場版になると思っていて、二部作か三部作のどちらかになるかなと、ずっと考えていた。時期は明示されなかったが、年内に『柱稽古編』の再編集版が放送され、ラストに劇場版上映スケジュールが明らかになるのではと予想している。