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『マッドマックス フュリオサ』のパンフレット、前作に劣らず充実

マッドマックス フュリオサ

9年前に公開された『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、『サンダードーム』から実に30年ぶりの公開ということもあってか、パンフレットの内容がかなり充実していた。今回の『フュリオサ』も、負けず劣らず情報量の密度が濃い。

主要キャラクターの紹介に始まり、演じていたアニャ・テイラー=ジョイやらのインタビューは、パンフレットとしては定番だ。フュリオサの母役は、既に映画サイトなどで情報が出ているが、チャーリー・フレイザーという人。オーストラリア出身のモデルで、細身の長身に納得。

イモータン・ジョーを演じたラッキー・ヒュームは、ヒュー・キース=バーンの後任でプレッシャーがなかったはずはないが、ジョージ・ミラーによる手ほどきで役に馴染んでいった様子だった。この人は、ディメンタスの手下で片目のリズテール・ペルも演じていた。

監督のジョージ・ミラーのインタビューはかなりの長文だった。本作だけでなく、前作『怒りのデス・ロード』やその前の3部作のエピソードも交え、出演者たちにコンタクトを取った後、一緒に丹念に役作りをしていた。制作スタッフは、『マッドマックス』『マッドマックス2』のときに役者として出演していた人が少なくなかった。編集に名を連ねるマーガレット・シクセルは、ジョージの奥方だった。

前作では、ジャンキーXLが音楽を担当していた。本作でも音楽の世界観は共通していたが、劇場でエンドロールを、確認したときには別の人だったので、交代したものと思っていた。しかしパンフレットを読んで、今回は本名のトム・ホルケンボルフとして参加しているとわかった。

日本のアニメーション監督前田真宏のインタビューが興味深い。本作は、もともと『怒りのデス・ロード』と同時にアニメとして制作公開される予定だったとのこと。結局アニメは実現に至らなかったが、ジョージはそのときのアイディアのいくつかを今回活かしているそうだ。ディメンタスのクマのぬいぐるみとか。

終盤には、前4作の紹介を本作との関連を交えて解説されている。そして、全編に渡って武器や、バイク、トレーラーといった乗り物類の、細かい解説がすごい。

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