ロニー -MODSとROCKが恋した男-(2006年)
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最終更新日:2024/06/04
Faces エリック・クラプトン, ジェフ・ベック, ジミー・ペイジ, ピート・タウンゼント, レッド・ツェッペリン, ロンドン
スモール・フェイセスおよびフェイセズのベーシスト、ロニー・レインのドキュメンタリー映像を観た。ロニーは、1997年6月4日に51歳の若さで亡くなっている。
ロンドンのイーストエンドで生まれ育ち、生活圏の知人の中でスモール・フェイセスを結成し1965年にデビュー。バンドの顔的な存在のスティーヴ・マリオットは、最後に加入していた。レーベルやマネージメントとのトラブルもありつつ、4枚のアルバムをリリース。しかし、1968年にスティーヴが脱退してしまう。
バンドはロン・ウッドを招き入れ、ロンが連れてきたのがロッド・スチュワートだった。もうスモールじゃないと、バンド名をフェイセズに変更。商業的にも成功するが、ロッドばかりがもてはやされるようになり、ロニーは脱退してしまう(後任には山内テツが加入)。
売れない頃はアパートで共同生活していたが、売れてくると他のメンバーは生活が派手になってくる。しかしロニーは、トレーラーハウスにスタジオを作ったり、脱退後に組んだバンド「スリム・チャンス」のときにはサーカス団のテントを間借りするなど、お金の使い方が少し変わっていた。
そして、ロニーを語る上で避けられないのは、多発性脊髄硬化症という難病だ。70年代半ばに発症したが、当初症状は軽度だったため、通常に音楽活動を行っていた。実は、ロニーの母親も同じ病気にかかっていたことが、序盤で触れられていた。
80年代になると症状が深刻化し、病の研究機関を支援する「ARMSコンサート」を開催。本編の映像はなかったが、リハーサルの様子がちょっとだけ流れていた。確認できたのは、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ロン・ウッド、チャーリー・ワッツ。本編には、ジミー・ペイジも出演している。
コメントを寄せているのは、クラプトン、ピート・タウンゼント、ケニー・ジョーンズ、イアン・マクレガン、ロニーの実兄、ロニーの最初の妻、スリム・チャンスのメンバーなど。生前の、本人のコメントもあった。ロニーは一度だけ来日公演を行っていて、6回公演をこなしたことにも触れられていた。
ARMSコンサートは、個人的に洋楽を聴くようになって早い時期に知っていた。それは、クラプトン、ジェフ・ベック、ペイジの3人が揃ったこと、特にジミー・ペイジはレッド・ツェッペリン解散後のほぼ最初のステージだったからだ。ただ、本来の主旨は多発性脊髄硬化症の支援であり、ロニー・レインが魂を賭けて行動していたのだ。
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