ウルトラヴァイオレット(2006年)
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最終更新日:2024/10/12
ミラ・ジョヴォヴィッチ ミラ・ジョヴォヴィッチ
近未来。アメリカ政府が開発したウィルスが漏れ、感染した人間は高度な身体能力を持つ人間「ファージ」へと変貌していた。ファージを危険視する人類は抹殺を図るが、生き残ったファージたちは地下組織を結成し、人類に対抗する。
人類がファージを滅ぼす最終兵器を開発したと聞きつけ、ファージの女戦士ヴァイオレットは、兵器の入ったトランクを略奪。しかし、その「兵器」が知能を持たない少年であることを知ったヴァイオレットは、地下組織と行動を異にして追跡され、兵器を取り戻さんとする人類からも追跡される。
主人公ヴァイオレットを、ミラ・ジョヴォヴィッチが演じている。SFアクション映画における動きのキレの良さは、『バイオハザード』シリーズで既に実証済みだが、今作でも動きのよさ、そして美しさを誇っている。
都市の景観はもとより、ファージの肉体やそこに備わる武器、ファージの身のこなしなど、各所にCG技術が注入されていて、それが生身の人間の演技と相俟って、少しも違和感を感じさせない。日本映画でコレをやろうとなると実写では到底実現できないと思われ、となるとやはりアニメーションでの表現ということになると思う。洋画の懐の深さに、羨ましさと悔しさを抱いてしまう。
テレビゲームをやっている人にとっては、ゲームの世界が映画になっただけと思う人もいるかもしれない。しかし、近未来の世界観に関心があり、かつゲームをほとんどしないワタシにとっては、とても刺激的な作品だ。数年前のテレビ放送を録画して観たのだが、劇場まで観に行ってもいい出来だったように思い、公開に気づかなかったことを後悔している。
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