*

続・猿の惑星(1970年)

公開日: : 猿の惑星

続・猿の惑星

前作『猿の惑星』の衝撃のラストを再掲しながら、クレジットを被せて始まる。テイラーは奴隷だった人間の女性ノヴァを伴って安住の地を探すが、突如地面が割れるなどの奇異な現象を目の当たりにし、やがてどこへともなく消えてしまう。

一方、テイラーを追うように地球からの宇宙船が不時着。船長は亡くなってしまうが、残るブレントはノヴァと遭遇して行動を共にし、かつてのテイラー同様猿が人間を支配する状況に驚愕する。一方で猿の部族にも急進派とも言えるゴリラの軍人たちが食料の確保のため「禁断の地」に行くことを訴え、実行。いったんは捕われの身となったブレントも、脱走して禁断の地に向かい、核爆弾を神と崇めるタントと遭遇し、更にテイラーとの再会を果たす。

今回の主人公は実質的にブレントで、テイラーは最初と最後にだけ登場という構成に。ミュータントはテレパシーを操り幻覚を起こす能力があるにもかかわらず、猿に怯えあっけなく滅び去る。そして、ある意味前作以上に救いのないラストを迎えてしまう。

前作から2年と、あまり間を空けずに続編を作ってはいるが、設定上つじつまが合わないちぐはぐ感はどうしてもある。前作ラストで囚われの身となったはずのとジーラはふつうに生活しているし、劇中の年号も20年くらいずれてしまっているようだ。

本作で完結してもストーリー上問題はなかったが、それではあまりに救いがなさすぎると思われたのか、このあと更に無理くり続編が作られる。

関連記事

PLANET OF THE APES/猿の惑星(2001年)

2029年。調査活動中の宇宙船には、人間のほか、遺伝子操作されて高度な知能を持つ猿も乗船して

記事を読む

新・猿の惑星(1971年)

前作『続・猿の惑星』のラスト、テイラーがコバルト爆弾のスイッチを押したことで、地球は爆発。が

記事を読む

最後の猿の惑星(1973年)

人類と猿との争いは核戦争に発展し、生き残った社会では猿がイニシアチブを握った。21世紀、リー

記事を読む

猿の惑星:創世記(ジェネシス)(2011年)

製薬会社で、抗アルツハイマー用新薬の開発をしているウィル。実験用に投与していたチンパンジーが

記事を読む

猿の惑星(1968年)

アメリカ人宇宙飛行士が乗った宇宙船が、とある惑星に不時着。飛行中に、300年の年月が経ってい

記事を読む

  • 全て開く | 全て閉じる
PAGE TOP ↑