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スノーホワイト/氷の王国(2016年)

スノーホワイト/氷の王国

スノーホワイトによって倒された魔女ラヴェンナには、かつて妹フレイヤがいた。フレイヤはある男と恋に落ち、やがて子供を授かったが、その男によって子供が殺されてしまう。その際、彼女に氷を操る魔力が覚醒する。彼女は愛のない王国を築き、強大な軍隊を作る。

軍隊の中で特に秀でていたエリックとサラは恋仲になり、王国からの脱走を図る。気づいたフレイヤは、ふたりにそれぞれを裏切る幻覚を見せる。エリックは谷底に落とされるが一命をとりとめ、ラヴェンナが乗っ取った王国にたどり着いて漁師として暮らす。

いちおう『スノーホワイト』の続編だが、かなり変則的だ。序盤は前日譚になり、少ししてから劇中の時間軸が合致する(ただし、サラの設定が少し異なる)。そして何より、本作には病に冒されているという設定のもと、スノーホワイトが全く登場しない。原題は『The Huntsman: Winter's War』となっていて、そもそもスノーホワイトをメインにしていない。「Huntsman」は、エリックを指している。

なぜこんなことになっているのか、ネットで調べてみた。前作主人公スノーホワイトを演じたクリステン・スチュワートと、監督のルパート・サンダースが不倫し、結果ふたりとも降板したとのこと。よって、エリックを主人公に据えた作品に方向転換された。

その代わりと言ってはナンだが、キャストは華やかになった。エリックの、ラヴェンナのは、前作から続投。フレイヤは、サラはジェシカ・チャステインだ。

エミリー・ブラントとシャーリーズ・セロンのふたりの女王が並び立つ姿は、かなり圧倒的だ。ジェシカ・チャステインは気が強く好戦的だが、結局は元サヤに収まる役どころで、キャラクター設定が少し雑に感じた。ナレーションは前作ともどもだが、声だけで気づくのは難しい。

監督はセドリック・ニコラス=トロイアンという人で、前作では視覚効果を担当し、本作が初監督になる。本作もCGのクオリティが高く、また舞台セットもかなり豪華に作られている。主題歌は、ホールジー『Castle』で、恐らくエンドロールで流れていた曲と思う。

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