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エルヴィス・コステロ(Elvis Costello & The Imposters)『Live In Memphis』

公開日: : Elvis Costello ,

エルヴィス・コステロ(Elvis Costello & The Imposters)『Live In Memphis』

が、2004年にアメリカのメンフィスで行ったライヴのDVDを観た。

冒頭からいきなり『Waiting For The End Of The World』『Radio Radio』とエンジン全開だが、セットリストは当時の新譜『The Delivery Man』からの曲を軸としている。中盤では、その『The Delivery Man』にも参加しているエミルー・ハリスがゲスト出演。コステロおよびインポスターズと、カントリーロックをこなす。エミルーは、なぜかチャイナドレス姿だ。

会場はキャパシティ約250とされるライヴハウスで、言ってみれば渋谷クラブクアトロよりも更に狭いところ。そして激近で、オーディエンスは極上のライヴを堪能していることになる。もちろんコステロは手抜きなどするはずがなく、いつもの熱量を以てギターをかきならし、熱唱している。

ボーナス映像では、地元のラジオ番組でライヴを告知し、それを聞き付けたファンたちが列をなしてチケットを入手せんとする光景があり、観ていて痛快だ。また、ミシシッピー川周辺をクルマで走りながら、車中にてコステロがいろいろコメントする映像も面白い。街並みを眺めて思いを綴りつつ、ゆかりの地を訪ねてリバプールまで来る日本人もいる、とも言っていた。

メンフィスはブルースが生まれた地とされ、またエルヴィス・プレスリーが住んでいた地でもある。かつても目指したように、ブルースに傾倒するアーティストなら、アメリカ人ならずとも一度は訪れたい「約束の地」なのかもしれない。なんと言っても、コステロの「エルヴィス」という芸名はプレスリーからとっている(と言われている)のだから。

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