デューン 砂の惑星PART2(ちょこっとネタバレ)
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デューン/砂の惑星 IMAX, クリストファー・ウォーケン, ティモシー・シャラメ
父をハルコンネン男爵に殺され、一族存亡の危機に陥ったポール・アトレイデス。母ジェシカともども惑星アラキスの原住民フレメンに受け入れられ、族長のスティルガーはふたりの登場に予言が現実となる兆しを感じる。ポールの夢に何度もでてきたチャニは、ポールと恋仲になる。
ハルコンネンは、若き甥のファイドを後継者に指名。アトレイデス一族を滅亡させるためにハルコンネンを動かした皇帝は、アラキスに降り立つ。生死不明だった部下のガーニイと再会し、戦力を整えるポール。ハルコンネン男爵を倒し、皇帝には退位もしくは代理を立てての決闘を迫る。ポールは、名乗り出たファイドと対決する。
前作は155分の大作だったが、今回も166分の大作だ。ストーリーは、フレメンを味方につけたアトレイデス一族と、皇帝を後ろ盾にするハルコンネン一族との対決という、一見シンプルな図式だ。がしかし、今回はベネ・ゲセリットという秘密結社の存在がより明らかになってきている。彼女たちは戦闘にも政治にも直接的には関わって来ないが、裏でいろいろ動いている模様。皇帝側に通じ、ファイドに接近した女もいた。ジェシカも、その一員だ。
キャストは、主要メンバーはもちろん前作から続投。ポールはティモシー・シャラメで、前作では線が細い印象だったが、本作ではたくましさが備わっている。チャニはゼンデイヤで、今回は運命に翻弄される彼女にとってかなり悲しい役どころ。ジェシカはレベッカ・ファーガソン、スティルガーはハビエル・バルデム、ガーニイはジョシュ・ブローリンだ。
ファイドはオースティン・バトラーで、スキンヘッドに白塗りの風貌にもかかわらず、ハンサムとわかってしまう。戦士としての能力が高く、ポールとの対決は見せ場のひとつだ(1984年版ではスティングが演じていた)。ファイドに取って代わられるラッバーンは、デイヴ・バウティスタだ。
皇帝の娘はフローレンス・ピュー、皇帝はクリストファー・ウォーケン。エンドロールでレア・セドゥの名を見て、えっどこに?と思ったが、ファイドに近づいたベネ・ゲセリットの女だと後でわかった。秘密結社の女はみな黒マントに黒フード姿で、表情を見極めるのが難しかった。
監督は、前作から引き続きドゥニ・ヴィルヌーヴ。前作ではimaxカメラの使用が4割程度とのことだったが、今回は全編IMAXカメラで撮影したそうだ。アラキスの一面の砂漠や、その中を駆け巡る巨大なサンドウォームの映像は圧巻で、ほんとうにこの惑星が実在するのではと思わせてくれる。
ストーリー的には1984年版とほぼ同じところまで進んだが、実は本作では完結していない。前作公開時に2部作と聞いた気がしたが(改めて前作パンフレットを読んだが、ドゥニ・ヴィルヌーヴがそう答えていた)、続編の完結編が今後制作されるはずだ。
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