『「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』を観た(ネタバレあり)
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最終更新日:2024/02/15
鬼滅の刃
昨年『遊郭編』ラスト2話と『刀鍛冶の里編』第1話を劇場上映したように、今回は『刀鍛冶の里編』最終話と4月から放送される『柱稽古編』第1話が、劇場で上映されている。
まずは、『刀鍛冶の里編』に至るまでがダイジェストとしてまとめられた映像だ。禰豆子が鬼になってしまう、炭治郎が鬼殺隊に入隊、無限列車編、遊郭編でついに上弦の鬼を撃破。多くの血が流れ、煉獄をはじめ尊い犠牲も出た一方、炭治郎や善逸、猪之助らの成長も伺える。
『刀鍛冶の里編』は、炭治郎・禰豆子・不死川玄弥が、上弦の肆・半天狗を追い詰めるところから。逃げる半天狗を追う炭治郎だが、夜が明け禰豆子の身が危険にさらされる。半天狗を追うか、禰豆子を助けるか、決断できない炭治郎。鬼殺隊として甘いと言ってしまうのは簡単だが、そもそも炭治郎が鬼と戦うのは禰豆子を人間に戻すためで、これまでのふたりを観てきていると、炭治郎の迷い苦しみは痛いほど共感できる。
その状況を打破したのが、他ならぬ禰豆子だった。炭治郎を蹴り上げ、半天狗の方に向かわせる。炭治郎は半天狗を仕留め、そして禰豆子は太陽を克服。このことに狂喜したのは、炭治郎だけでなく鬼舞辻無惨もだった。ここで無惨の過去が描かれ、最初の鬼がどのようにして誕生したのかが明らかになる。
『柱稽古編』は、不死川実弥と伊黒小芭内による鬼討伐で幕を開ける。任務を終えたふたりが鬼殺隊の里に戻り、柱合会議に。半天狗と玉壺との戦いで痣が発現した、時透無一郎と甘露寺蜜璃。無一郎が痣が発現した条件を覚えていて共有し、悲鳴嶼行冥が鬼殺隊の技術を底上げするための柱稽古を提案。『遊郭編』で左目と左腕を失った宇髄天元も指南役に加わる一方、冨岡義勇は我関せずのスタンスをとる。
冨岡の態度の理由は、もう少しすれば明らかになる。また、産屋敷耀哉は病状がひどく、柱の前に姿を見せないことが言い渡される。他方、鬼の血を研究し炭治郎や禰豆子とも邂逅を果たしている珠世のもとに、耀哉からの使者が訪れる。無惨は標的を青い彼岸花から禰豆子に切り替え、鬼を増やすこともやめる。両者共に、決戦前夜の感がありありだ。
入場特典のパンフレット、昨年の劇場公開時は上弦の鬼特集で、対して今回は鬼殺隊の柱にスポットを当てている。花江夏樹や柱のメンバーらの声優陣のインタビューや絵コンテなどで構成され、二冊揃うとアニメ版鬼滅の中軸が補完された感がある。
もちろん4月からの放送が楽しみで、そしてそも後に控えている『無限城編』がどのような形式で発表されるのかも、今から楽しみだ。
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