国立西洋美術館、常設展も堪能
「キュビスム展」目的で足を運んだ国立西洋美術館だが、常設展も併せて覗いてきた。
この美術館は、もともと松方幸次郎が取り寄せた西洋絵画「松方コレクション」を展示するために設立されたそうだ。幸次郎は総理大臣松方正義の三男で、神戸の川崎造船所の社長になった人。キュビスム展のことが何度かテレビで扱われていたが、松方のことも紹介されていた。
ロダンの彫刻に始まり、14世紀から20世紀までの絵画が展示。宗教画や肖像画、風景画などが多数あり、ルーベンス、ドラクロワ、ミレー、ゴーガン(ゴーギャンとは表記されていなかった)、ルノワール、ムンクなど、名前を聞いたことのある画家の作品も見られた。
モネの作品もそこそこ豊富にあって、ちょっとしたモネ展のようなブースになっていた。『睡蓮』は、ここにもあった。「もうひとつの19世紀」というテーマの、期間限定の常設展もあった。
国立西洋美術館に入ったのは、今回がはじめてだった。以前、「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」が開催されたときに、行くかどうか迷って結局行かなかった(なぜなら、本場のナショナル・ギャラリーに行っていたから)。
ほんとうは、年末に上野の森美術館のモネ展からはしごするつもりだったが、国立西洋美術館は12月28日から休みになっていた。なので今回出直したわけだが、見応えのある作品が目白押しで、しかも展示物の大半が撮影可能になっていた。いようと思えば、1日中いられる美術館だと思う。
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