『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』を観た
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最終更新日:2024/01/03
ドラマ
スパイのロイド・フォージャーは、ミッション遂行のため孤児院からアーニャを引き取って娘とし、市役所職員の女性ヨルと結婚して家族になる。ヨルは殺し屋、アーニャは人の心を読む能力があり、互いに裏の顔を知らぬまま家族として生活。やがて、一家は未来予知ができる犬のボンドを迎える。
アーニャは、学校の調理実習を控えていた。審査員である校長の評価を得るため、お菓子メレメレを作ることにする。ロイドは、メレメレの本場であるフリジス地方への家族旅行を提案。しかし、列車の中でアーニャが軍の機密を忍ばせたチョコを誤って食べてしまったことから、軍に狙われるハメになる。
少年ジャンプに連載中の人気マンガを原作とし、既にテレビシリーズとして放送されている。本作は、劇場用のオリジナルストーリーとのこと。序盤でフォージャー家の事情やロイドのミッションをさらっとおさらいしているので、原作未読、テレビ版未見でも問題なく、単体の作品として楽しめる(ワタシも原作は未読)。
アーニャを中心にしたドタバタ劇、各キャラの口には出さない心理が勘違いだらけ(これらが結果的にいい方向に進む方が多い)、時に極端すぎる行動、などのコメディ要素がベースになっている。一方で、変装や先読みに長けたロイドのスパイとしての能力、銃弾すら見切り短剣を駆使する暗殺者ヨル、これらも見せ場のひとつになっている。
ふたりをつないでいるのが、能力により事情を知るもそれを伝えていない(伝えれば自分の能力がバレるため)アーニャだ。テレビシリーズでは留守番に収まることの多いボンドも本作では同行していて、アーニャといいコンビになっている。
声優陣は、ロイドの江口拓也、アーニャの種崎敦美、ヨルの早見沙織、ボンドの松田健一郎、ロイドの女上司の甲斐田裕子、ロイドの部下の佐倉紗織は不動。本作ゲストキャラの軍の幹部スナイデルは、銀河万丈。部下ふたりは中村倫也と賀来賢人だが、ふたりとも違和感はなかった。
アーニャ役が話題の種崎だが、個人的には『Vivy』の人型AIヴィヴィで彼女を知り、以降注目する声優のひとりだ。『名探偵コナン 黒鉄の魚影』ゲストキャラの直美、そして『葬送のフリーレン』のフリーレンと、今最も勢いのある声優だと思う。
入場時に配布された冊子は、声優陣や監督のインタビュー、クイズやクロスワードパズルなど、読み応えがありすぎる。そして、ネタバレ満載。原作者の遠藤達哉は、新キャラのデザインを担っていたそうだ。
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