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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(少しネタバレ)

ウォンカとチョコレート工場のはじまり

ウィリー・ウォンカは、チョコレート職人として身を立てることを夢見てグルメ・ガレリアへ。到着したその日に手持ちのお金を使い切ってしまうが、中年男性に声をかけられて宿に宿泊。しかしその宿は、オプションが高額に設定されていて、支払いのできないウォンカは宿で働かされることに。

同じく宿で働かされるヌードルの協力もあり、ウォンカは宿を抜け出す。美味なだけでなく空中に浮くなど摩訶不思議なチョコレートは一躍注目されるが、チョコレート販売を独占する3人の実業家に疎まれる。彼らの息がかかった警察はウォンカを取り締まり、チョコレートも売上も没収されてしまう。

2005年に主演、監督で公開された『チャーリーとチョコレート工場』の前日譚と言えなくもないが、制作上は直接的な関連性はない。本作の監督は『パディントン』を手掛けたポール・キングになる。本作は、児童文学の原作の前日譚という位置づけのようだ。

ウォンカには魔法を使える能力があり、かつ手先が器用な発明家でもある。どこにもないチョコレートを作るために世界中を旅したと思われ、ルンパランドでカカオ豆を入手するなどしている(これが原因でウンパルンパにつけ狙われる)。そして、チョコレートを作る技量もある。

ただ、ウォンカは基本的に人を疑わない性格で、そのために騙されたり、嫌がらせを受けたりする。それでもふてくされることもなく、常に笑みを絶やさず、知恵と技術、そしてヌードルをはじめとする同僚たちの協力を得て、困難に立ち向かっていく。

キャストは、ウォンカに。『デューン』のときは体格が華奢すぎて線の細さが気になったが、本作ではそれがこの人を一層スマートに見せている。役柄上の性格のよさは上述の通りで、利害関係のある人でなければ、皆に好かれるキャラクターを演じている。

ウォンカにつきまとうが時には味方にもなる小人のウンパルンパは、。てっきり声だけかと思っていたら、顔もまんまこの人だった。宿の女主人はオリヴィア・コールマン、実業家たちの協力者の神父はローワン・アトキンソンだった。

約8割はジカルで、歌詞がそのときの状況やキャラクターの心情を表現している。ティモシー・シャラメは、吹き替えを使わず自ら歌っていた。ミュージカル音楽を担当したのは、なんとディヴァイン・コメディのニール・ハノンだった。

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