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ミッシェル・ガン・エレファント@トップランナー

公開日: : 最終更新日:2023/12/17 トピック

ミッシェル・ガン・エレファント『Girl Friend』

NHKで、2003年に放送された番組「トップランナー」のミッシェル出演回がおととい夜にアンコール放送された。もちろん、チバユウスケの訃報を受けてだ。

司会は、武田真治と本上まなみ。収録は、おそらくライヴパフォーマンスを先に撮り、その後トークになったと思われる。演奏されたのは、『デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ』『ブラック・ラブ・ホール』『リボルバー・ジャンキーズ』。そして、武田がサックスで加わってのセッションだった。NHKのスタジオでのパフォーマンスだが、ライヴハウスと何ら変わらない熱気が漂っていた。

トークは、チバとアベが前列、ウエノとクハラがひな壇に座り、武田のインタビューに応える形式だった。チバとアベは口数が少なく、ウエノとクハラが進行に気を遣っているようにも見えた。チバは白いキャップを深く被り、画面から視線を伺うのは難しかった。アベはシャドーが入ったグラサンをかけ、ウエノは茶髪、クハラはきれいにモヒカンにセットしていた。

話題は、4人の音楽との出会い、明治学院大のサークルでのバンド結成、メンバーチェンジを経て4人が揃うまで、デビュー、までが語られた。チバは長げーなと言いつつ、デビューの後に武田が現在に至ると言ったときは吹き出していた。音楽への目覚めは、チバはゴダイゴ、アベは西部劇映画のサントラ、ウエノはキャロル、クハラはなんと松本明子(!)とのこと。

4人が選んだ映画ベスト5は、いずれも「らしい」セレクトだ。『七人の侍』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』『ダウン・バイ・ロー』。そしてトップは、テーマ曲を出囃子に使ってもいた『ゴッドファーザー』。個人的には5作品とも観ているが、いずれも男臭く、そしてなんとも言えない寂しさや儚さが漂っていて、4人の美学なんだろうなとも思わされる。

2003年当時、放送は解散発表直後の9月だった。ワタシはなかなか録画になかなか手をつけられず、10月11日幕張メッセのライヴを体感した2日後にやっと観た。チバの「ずっとロックバンドでいたい」ということばは、そのときにはあまり受け入れられなかった。ただ、それから20年の間、チバはRosso、The Birthday、Golden Wet Fingersなど、つまりはロックバンドであり続けたのだ。

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