ナポレオン(映画・少しネタバレ)
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フランス王室・帝政 ホアキン・フェニックス, リドリー・スコット
1789年のフランス革命を経て、王室の人物たちは軒並み処刑。王妃マリー・アントワネットも、衆人環視の中弾頭台で処刑された。彼女の処刑を見る群衆の中に、若きナポレオン・ボナパルドもいた。ナポレオンは政治家ポール・バラスについて次々に戦果をあげ、王党派を打倒する。
あるとき、ナポレオンはジョゼフィーヌという女性に心を奪われ、後にふたりは結婚。しかし、ナポレオンの出征中に浮気するなど、ジョゼフィーヌにはかなり問題があった。ナポレオンは一時は彼女を叱責し追い出そうとするが、ジョゼフィーヌもナポレオンに対する愛があることを自覚し、それを訴える。
フランス革命後の軍人であり革命家ナポレオンの、半生を綴った伝記映画になる。史実をもとにしているとは思うが、本作では革命家としてのナポレオンの描写は3割くらい、残る7割はジョゼフィーヌとの愛憎劇になっている。
ナポレオンは世継ぎを求めるが、ふたりの間にはなかなか子が生まれない。別の女性との間に子供は生まれる(不妊の要因がナポレオンではないことが明らかになる)が、ナポレオンはジョゼフィーヌとの間に生まれたことにしたいと腹心に相談。しかし、ふたりの間に子ができないことは周知の事実になっていて、偽るのは無理と却下される。
結局ふたりは離婚の申請をすることになり、ナポレオンは無念の表情を浮かべ、ジョゼフィーヌは泣きながらサイン。離婚後もふたりは手紙のやりとりを続けるが、やがてジョゼフィーヌは病で亡くなり、ナポレオンは死に目に遭うことができなかった。ふたりの関係が、よりピュアな方面に寄せられて描写されている。
監督はリドリー・スコット。個人的にはSF作品の人で、歴史ものも手がけているのを知っていたが、観るのは本作がはじめて。ナポレオンは、ホアキン・フェニックス。個人的には、『ジョーカー』での怪演や『her/世界でひとつの彼女』のAIに恋愛する中年男性役で観ているが、どちらも極端な役柄で、本作での演技がこの人らしいのかもしれない。
ジョゼフィーヌは、ヴァネッサ・カービー。『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』でのアラナ役が記憶に新しいが、ブロンドのアラナと黒髪で前半はショートヘアだったジョゼフィーヌとは、結びつかなかった。しかし、キャラは似通っているので、この人で合っているとも思える。
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