スウェード(Suede)@Zepp Haneda初日
マニックス終了後、約40分のセットチェンジを経て、初日クロージングのスウェードへ。SEを経て、ブレット以外の4人が先に登場し、演奏スタート。最後にブレットが姿を見せたところで、『Turn Off Your Brain and Yell』でライヴがスタートした。
そして、『Personality Disorder』『15 Again』と、昨年リリースした新譜『Autofiction』から3連続で固めてきた。バックドロップにはこのアルバムのジャケットが飾られ、つまりスウェードの今回のツアーは新譜に掛けてのものになる。
ブレットは「アリガトートキオー」と言い、そしてサイモンのリフから『Trash』へ。ギアを一団上げるには、うってつけの曲だ。ブレットはステージ上を忙しく動き回り、サビではマイクをフロアに向けて歌うよう促す。更に『Animal Nitrate』を畳み掛け、場内は早くも尋常ではない空気感が漂う。スウェードのライヴではいつものことだが、何度体感しても気持ちがいい。そして、お次が『Killing Of A Flash Boy』だったのは意外だった。
メンバー配置は、向かって右から左にギターのリチャード、ドラムのサイモン、ブレット、ベースのマット、キーボードのニール。ブレットのテンションが高いのはいつも通りだが、リチャードとマットがノリノリで弾いていて、ふたりともこんなだったかなと思った。そしてニールだが、実は多くの曲ではギターを担い、そして唯一コーラスもこなしていた。
『Can't Get Enough』をはさむように『She Still Leads Me On』『Shadow Self』と、『Autofiction』からの曲を乗せてくる。アルバムここ2枚ばかりはアート志向が続いたが、新譜はブレットに言わせればパンクアルバムだそうで、ライヴでやりやすく、そして前期の曲と並べても温度差を感じにくいクオリティに仕上がっている。
メンバーが袖に捌けていき、ブレットひとりがステージに。座ってセミアコを弾こうとするが、チューニングが合っていなかったのか、スタッフに渡してしまう。すると、なんとアカペラで『The Wild Ones』を歌い出した。中盤で再びギターを手にすると、弾き語りで切々と歌う。これまで何度もスウェードのライヴを観ているが、ブレットがステージ上でギターを弾くのを観るのははじめてだ。
終盤は、ファーストの『So Young』から『Metal Mickey』と磐石の運びとなり、そしてラストの『Beautiful Ones』へ。ブレットは、歌い出しをサビのコーラスにして、客の合唱を誘導。演奏中のサビでも客を巻き込み、終盤のコーラスも再び客に歌わせ、何度も呼びかけ、リフレインにし、場内を一体にした。
セットリスト
Turn Off Your Brain and Yell
Personality Disorder
15 Again
Trash
Animal Nitrate
Killing Of A Flash Boy
Life Is Golden
She Still Leads Me On
Can't Get Enough
Shadow Self
The Wild Ones
Everything Will Flow
So Young
Metal Mickey
Beautiful Ones
ダブルヘッドライナーの初日が終了。明日2日目は、スウェードが先でマニックスがクロージングだ。
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