クリード 炎の宿敵(2018年)
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最終更新日:2023/10/31
ロッキー シルベスター・スタローン
かつてアポロ・クリードと対戦して命を奪ったソ連のボクサー、イワン・ドラゴ。しかしロッキーに敗れてからは、国民的英雄から一転して阻害され、貧しい人生を送っていた。イワンは息子のビクターを鍛えて強力なボクサーに育て上げ、アポロの遺児アドニスへの挑戦を表明する。
アドニスはロッキーのコーチのもとでキャリアを積み、ついにボクシング世界チャンピオンになる。ビクターとの対戦をアドニスは受けて立つが、ロッキーは反対してコーチを降りる。試合は、結果こそビクターの反則負けとなったが、アドニスは何もできず病院送りに。ロッキーは再びアドニスのコーチとなり、ふたりは再戦に臨む。
『クリード』としては2作目だが、『ロッキー』シリーズから数えると通算8作目になり、『ロッキー4』での敵ボクサーだったイワン・ドラゴが絡んだストーリーになっている。当時は米ソ代理戦争の様相だったが、今回はイワンの息子ビクター、アポロの息子クリード、そしてロッキーという、二世代に渡る因縁の対決になっている。
ボクシングだけの対比にはとどまらず、それぞれの家族の対比も感じられる。アドニスは恋人ビアンカと結婚して女の子を授かり、守るべき存在を得てリングに立つ。ビクターは、当初は父の言いなりかと思ったが、自分たちを捨てた母を憎悪し、母を気にする父イワンを叱咤するシーンもある。ロッキーは息子と疎遠になり、どう接していいか戸惑っていた。
キャストは、アドニスのマイケル・B ・ジョーダン、ロッキーのシルベスター・スタローン、ビアンカのテッサ・トンプソンはもちろん続投。マイケルは今回も体を仕上げていて、引き締まった身体はヘビー級としてはむしろ細身に見えてしまう。ビアンカはシンガー志望でもあって、劇中では彼女自身による歌唱シーンもある。
イワン・ドラゴはドルフ・ラングレンで、『ロッキー4』のときは感情のないボクシングマシーンのイメージだった。今回はセリフも多く、復讐心に燃えている分人間味が備わっている。老け込んだ容姿は、今のスタローンに少し似ている。本作と同年に公開された、『アクアマン』にも出演していた。
ビクター役の人はなんと現役のプロボクサーで、本作が俳優デビューとのこと。アドニスよりも体がひと回り大きく、リング上で対峙したときには見下ろす体格差になっている。イワンとビクターを捨てたロドミラは、『ロッキー4』と同じくブリジット・ニールセン。出番は少なかったが、冷徹さを維持したキャラはインパクトがあった。
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