BUCK-TICKの櫻井敦司さん急死
BUCK-TICKフロントマンの櫻井敦司さんが、10月19日に亡くなられていた。公式発表によると、KT ZEPP YOKOHAMAでのライヴ中に体調不良で病院に担ぎ込まれ、その日のうちに息を引き取ったとのこと。死因は脳幹出血で、まだ57歳の若さだった。
BUCK-TICKは87年にメジャーデビュー。シングル『JUST ONE MORE kiss』がヒットしたが、何よりビジュアルのイメージが鮮烈だった。メンバーの逮捕で活動休止を強いられ、窮地に陥ったかと思いきや、90年の『悪の華』で復活。個人的には、今でもこのアルバムをCDで所有している。タイトルはポードレールの詩集から取られたと聞き、文学的な要素も備えていると知った。
というわけで、BUCK-TICKは初期しか聴いていなかったが、その後も櫻井さんはぽつぽつ見かけるようになった。近年では椎名林檎のアルバム『三毒史』に『駆け落ち者』でデュエットし、ミュージックステーションにも出演した。Eテレのトーク番組『SWITCH』には、芸人ヒロシのラヴコールに応えるように出演した。息子の遠野遥は、芥川賞作家だ。
あと、93年にジャパンの初期アルバムが『Prophétique』というボックスとして発売されたことがあって、LUNA SEAのSUGIZOやDIR EN GREYの京らと共に、インタビューだったか対談だったかでコメントを寄せていたと記憶している。
BUCK-TICKは今年デビュー35周年を迎えるとともに、36年目としてツアーを始めたばかりだったとのこと。バンドは、メンバーチェンジすることもなく活動を続けてきたそうだ。その矢先の突然の訃報ということで、ショックの大きさが隠しきれない。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。それにしても、谷村新司やもんたよしのりと、日本のアーティストの訃報が続きすぎる。
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