ボルサリーノ(1970年)
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最終更新日:2023/09/14
ジャン=ポール・ベルモンド コブラ, ジャン=ポール・ベルモンド
1930年のマルセイユ。出所したシフレディは恋人ローラを探すためキャバレーに行き、居所を聞き出すと火をつける。オーナーのダンサーが、シフレディを裏切って刑務所に送ったという確信があったからだ。そしてローラを見つけるが、彼女はカペラと付き合っていた。
殴り合いを経てふたりは友人になり、手を組んでマルセイユの裏社会でのし上がっていくことを決意する。魚市場の悪徳商人を追い出すと、街の食肉を束ねるレストランのオーナーと、地下カジノのオーナーの両大物を次の標的にする。
カペラをジャン=ポール・ベルモンド、シフレディをアラン・ドロンと、フランスを代表する名優が共演しダブル主演。ドロンは制作にも携わっていて、ベルモンドに脚本を渡し、ベルモンドは出演を承諾したとのこと。ふたりとも、野心的で頭の回転が早い役柄を演じているが、強いて言えばベルモンドのカペラは状況を俯瞰で捉えているように思えた。
ドロンは確かにハンサムでスタイリッシュだが、個人的にはルパン三世やコブラのモデルになったとされるベルモンド寄りで観た。劇中運転するオープンカーはメルセデスSSKではないかと思われ、モンキー・パンチは、この作品からアイディアを頂戴してルパンの愛車にしたのでは?という想像をしてしまう。
タイトルの「ボルサリーノ」は、イタリアの帽子メーカーの名前だ。確かに、劇中でドロンもベルモンドも帽子をかぶっている。がしかし、もちろん屋内ではかぶっておらず、作品全体を象徴するアイテムには思えなかった。
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