ブラー(Blur)『The Best Of(DVD)』
ブラーは2000年に『The Best Of』というまんまのタイトルのベストアルバムをリリースしているが、それにリンクした映像作品も併せてリリースしている。
シングル曲を中心に、ほぼ年代順にPVが収録。『She's So High』からはじまり、『No Distance Left To Run』で締めくくられている。ワタシが見覚えがあったのは、『Parklife』『Country House』『Song 2』などで、つまり少ない(汗)。その分、新鮮に感じることができ、楽しめたけど。『Girls And Boys』では、日本のニューシネマ蜥蜴というバンドがまんまのPVを作っていたことを思い出す。
単に演奏シーンを収録しただけというのは少なく、なにがしかのコンセプトが持ち込まれているPVが豊富なことに気づかされる。クラシックな街並みやレンガ造りの建物など、ロンドン/イギリスを感じさせる風景も確認できるのは、嬉しいところだ。
中でも出色の出来と思うのが、グレアム・コクソンがはじめてリードヴォーカルを取った『Coffee And TV』のPVだ。手足があり、くりっとした目玉のついた牛乳パックが人間界の中を小旅行しているようで、後のコーネリアスの『Fit Song』にテイストが近い気がする。というより、こちらが先取りしているのだ。
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