ブラー(Blur)ライヴ・イン・フランス 2003
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最終更新日:2023/08/09
Blur デーモン・アルバーン, ブラー
以前スカパーから録画していた、ブラーの2003年フランス公演の映像を観た。グレアム・コクソン脱退後にリリースした、アルバム『Think Tank』に伴うツアーだ。
オープニングは、そのアルバムのトップでもある『Ambulance』。前作『13』の後半部を継承したような、ポップさを廃し音楽志向を伺わせる曲調だ。しかし、続いては『Beetlebum』『Girls And Boys』とシングルナンバーを揃えてきて、極端になりすぎずバランスを保っているのがブラーらしい。
グレアム不在ということで、今になって観てみるといろいろな意味で面白い。サポートのギタリストは、元ヴァーヴのサイモン・トングだった。サイモンは、この後デーモン・アルバーンがポール・シムノンらと組んだ、「ザ・グッド、ザ・バッド・アンド・ザ・クィーン」にも参加している。
デーモンは、MCでサイモンを紹介すると共にグレアムについても触れ、仲違いしたわけではなく、また戻ってくるかもしれないと言っていたのには驚いた。当時、デーモンとグレアムはもろに対立していて、両者の言い分もまるで食い違っているように見えていたからだ。グレアムが復帰するのは、この6年後の2009年だ。
特に興味深かったのが、『Tender』だ。ほとんどのメロディーをデーモンが歌うが、最後の「Oh my baby ~」というフレーズはグレアムが歌っていた。それが、ここではコーラスのひとりの黒人に加え、なんとドラムのデイヴが担っていたのだ。
会場は、日本だとZeppクラスと思われるライヴハウス。1階はスタンディングで、後方上部にバルコニー席があった。前列を占めるのは女性ファンで、デーモンはペットボトルから放水。つい最近の来日公演でも観た光景だ(笑)。スーツ姿ながら、曲によってはステージを降りてフロアに突入したりと、やっていることはその前やその後ともあまり変わっていない。
日付は2003年5月19日で、日程的にはこの後日本に飛んで31日に赤坂ブリッツで一夜限りの公演を行い、そして8月にサマーソニックで再来日して、マリンステージのヘッドライナーをこなしている。
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