アラニス・モリセット(Alanis Morissette)@フジロック’23
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最終更新日:2023/07/31
Fuji Rock Festival'23 アラニス・モリセット, フジロック, フー・ファイターズ
フジロック出演は、2001年以来実に22年ぶり。個人的には、2004年の単独公演以来に観た。
キャリアを凝縮した導入映像を経て、アラニス登場。黒豹がプリントされた黄色いTシャツ姿だが、その見た目は以前とほとんど変わっていない。少し前の写真ではふくよかになっていたが、戻してきた。
セットリストは大半がファースト『Jagged Little PIll』からになっていて、これはフェスの場では絶対に正しい。『All I Really Want』で始まり、『Hand In My Pocket』『You Learn』『Perfect』と、名曲が金太郎飴のように次々に繰り出される。
アラニスはハンドマイクで歌いながら、ステージ上を右に左にと何度となく足を進める。歩きながら歌っても息が続くのは驚異的で、マイクをかなり離してもしっかり声が拾われる声量の大きさもすごい。中盤はスタンドマイクにして歌っていたが、むしろこのスタイルの方が意外に見えてしまう。ぐるぐる回るパフォーマンスも、以前からやっていたことだ。
確か『Ironic』の終わり際だったか、バックドロップにテイラー・ホーキンスを追悼するフォトが短い時間だが流れた。テイラーはフー・ファイターズに加入する前、『Jagged Little PIll』で彼女がデビューしたときのバンドのドラマーだった。
終盤、ドラムイントロの時点でニヤニヤしていた。そして彼女が歌い始め、ついにそのときが来た。AメロB メロでタメが効き、サビになったときに一気にギアが上がり、エモーショナルな彼女の歌い声が苗場の大地に響き渡った。今まで、どれだけ世界中を震わせてきたのだろう、『You Oughta Know』は。
ラストは『Uninvited』から『Thank You』と、初期ナンバーで固めたライヴになった。コロナ禍で来日公演が中止になってしまったアーティストは数多くいるが、彼女もそのひとりだった。今回は1時間のセットだったが、近いうちに単独来日が実現するかもしれない。
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