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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(少しネタバレ)

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE

IMFのイーサン・ハントが受けた任務は、全世界を支配できる強大な力を持つAIに関わる2つの鍵、そのひとつを持つ元MI6のイルサから取り返すことだった。イルサに接触したイーサンは、賞金稼ぎに狙われる彼女が死んだことにしつつ鍵を預る。かつてIMFの監督官だったキトリッジから鍵について聞き出すと、チームを組んでもうひとつの鍵の奪取に乗り出す。

イーサンたちは、鍵の取引がされる情報を掴み、アブダビ空港へ。しかしグレースという女に鍵をスられてしまい、取引相手とされる男も殺害されていた。彼女はイタリアに向かい、イーサンたちも追う。グレースは依頼を受けて鍵を奪っていて、そして取引の場はヴェニスで開催されるパーティーとされていた。主催者は武器商人の顔を持つアラナ、そして鍵を手に入れようとする謎の男ガブリエルもその場にいた。ガブリエルとイーサンには、かつて因縁があった。

シリーズ7作目。2時間43分の大作にして、2部作の前編になる。以前の作品からのつながりはもちろんあって、イーサンとチームを組むベンジーやルーサー、『ローグ・ネイション』から登場するイルサは、今回も登場。『フォールアウト』から登場している武器商人のアラナは、前作以上にキーパーソンになっている。

そして、本作は1作目との関連が少なくない。かつてイーサンに疑惑を抱いていたキトリッジ、そしてイーサンと敵対するのは、IMFに加入する前のイーサンのパートナーを殺害していたガブリエル。ただ、個人的にはふたりとも記憶がなく、後々調べてみるとキトリッジは確かに出演していたが、ガブリエルは未登場で、劇中の時間軸で1作目よりも前ということのようだ。

作品を重ねる毎にアクションのド派手さが加速していく傾向があるが、今回もすごい。ローマでのカーチェイスは、イーサンとグレースが手錠につながれたままで運転し、イーサンを追うアメリカ政府側の男たち、ガブリエルの部下で装甲車を駆るス、そしてローマ警察と、複数入り乱れての攻防となる。普通車からイーサンが乗り換えたのが小型のフィアットというのが、どことなく『ルパン三世』を彷彿とさせる。

終盤は、オリエント急行列車での攻防となる。例のイーサンがバイクで崖から落下するシーンになると、観ていて来るぞ来るぞと心の中で思い、わくわくし、そして飛び降りた瞬間は「キター」となった(笑)。そして、クライマックスはこれだけに留まらない。橋が爆破され、列車の車両が一両ずつ落下していく。実は、このシーンも予告編やメイキング映像として公開されているが、ストーリーの流れを経て観ると、ドキドキの度合いは全くちがう。

キャストは、イーサンはもちろん。主演だけでなくプロデュースも担っていることから、ぶっ飛んだアクションもスタントを使わず自らこなすことができる。イルサのレベッカ・ファーガソン、ベンジーのサイモン・ペッグはもちろん続投。なお、ブラントのは、前作に続き登場していない。

グレースはで、・シネマティック・ユニバースで「キャプテン・アメリカの恋人」ペギー・カーターを演じていた人で、新たなヒロインとしてシリーズに加わった。アラナはヴァネッサ・カービーで、前作よりも出番が増え、シリーズ準レギュラーになりつつある。パリスはポム・クレメンティエフという人だが、なんと『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のマンティス役だった。ガブリエルは、イーサイ・モラレスという人だ。

ガブリエルは本作そして次作での悪役で、イーサンはいいようにやられっぱなしだったが、一矢報いることに成功している。そしてガブリエルのバックに控えるのが、なんとAI。字幕では「それ」と訳され、なんとか聞き取ったところでは「the entity」と言われていた。次作は、来年公開予定と聞いている。

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