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フー・ファイターズ(Foo Fighters)『Hyde Park』

フー・ファイターズ(Foo Fighters)『Hyde Park』

のライヴDVDを観た。2006年6月、のハイドパークで行われた公演を収録したものだ。

ハイドパークの収容は約8万人で、チケットは完売したそうだ。ライヴが始まる頃はまだ明るかったのが、演奏が進むにつれて少しずつ陽が傾き、終盤になるとすっかり夜の世界でのライヴとなった。ヨーロッパ独特の、夕方から日没のこの状況でのライヴというのは、やる側にとっても観る側にとっても気持ちのいいものだと想像する。

選曲はキャリアを集約したほぼベストヒットになっていて、『In Your Honour』で幕を開け、『All My Love』から『Best Of You』と畳み掛け、ここで早くもショウはピークに達してしまう。『Best Of You』『Breakout』での、8万人のオーディエンスによる大合唱は圧巻だ。ステージからモッシュピットに向かって中央に花道が伸びていて、『Stacked Actors』ではデイヴ・グロールがギターを弾きながら花道にまで繰り出して、一瞬2005年ののシーンが頭に浮かんだ。

DVD収録用ということもあってなのか、ゲストとの共演もあった。デイヴが唯一尊敬する人物だと言って紹介したのが、モーターヘッドのレミー。デイヴの趣味的アルバム『Probot』でも、共演を果たしている人だ。アンコールにはのブライアン・メイとロジャー・テイラーが登場し、ドラムのテイラー・ホーキンスがヴォーカルを取って、クイーンの『Tie Your Mother Down』を演奏した。オーラスは『Everlong』で、デイヴは花道で歌い、中盤まではテンポを落としシンプルなアレンジで演奏。ラストはエモーショナルに仕上げていた。

内容的には文句なしなのだが、強いて言うならばちょっと短かったかな。収録は約80分で14曲となっているが、実際のライヴはもっと長時間で、もっと曲を演奏したように思うのだ。

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