ポップ・グループのマーク・スチュワートさん死去（The Pop Group,Mark Stewart）

4月21日にポップ・グループのマーク・スチュワートさんが亡くなられ、所属レーベルから発表があった。62歳だった。

ポップ・グループはポスト・パンク期の70年代後半にデビュー。ファンクやレゲエ、ダブ、ディスコなどを取り入れた冷たく突き刺さるようなサウンドは、ブリストル・サウンドの旗手となった。マークさんは、解散後はソロとして活動を継続していて、軸はポップ・グループの頃から変わらなかったと思う。

はじめてマークさんを観たのは、2008年のフジロックだった。細身で神経質そうなイメージを勝手に抱いていたが、巨漢で豪快さが漂っていた。その後、まさかのポップ・グループ再結成がなされ、2011年サマソニで体感。再結成は一時的とはならず、新作リリースまでされた。

最後に観たライヴは、2015年のリキッドルーム公演だった。開演前にはファンからのサインや写真撮影に応じていて、一見強面ながらフレンドリーな一面を垣間見ることができた（リキッドルームはアーティストとの遭遇率が高い）。

トリッキーやマッシヴ・アタックといったブリストル勢は、マークさんとポップ・グループがつけた轍の上を歩いていたと思う。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。4月21日は、プリンスの命日として記憶していたけど、マーク・スチュワートさんも加わってしまった。