エリック・クラプトン(Eric Clapton)『Crossroads Live 1988』
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最終更新日:2023/04/17
Eric Clapton エリック・クラプトン
エリック・クラプトンがデビュー25周年ツアーと銘打って行った時期から、カリフォルニア公演のライヴDVDを観た。
バンドは、ベースにネーサン・イースト、ドラム、パーカッション、キーボード、コーラス2人、そしてギターという具合。クラプトンのバンドにパーカッションがいるのは、結構新鮮だ。ギターは、なんとダイアー・ストレイツのマーク・ノップラー。ツアーメンバーとしては、あまりにも豪華すぎる。
セットリストはほぼベストヒットで、まさにキャリア総括というか、クラプトンの代表曲がこれでもかとばかりに演奏される。そんな中、当時の最新作『August』からの『Tearing Us Apart』や、その前の『Behind The Sun』からの『Same Old Blues』なども演奏されていた。特に後者は、ネーサンイーストとクラプトンとの掛け合いを含む長尺になっていて、ベストヒットとは別のところでハイライトになったと思う。
マーク・ノップラーはクラプトンと対等に渡り合うどころか、完全にバックに回っている。時期的には、『Brothers In Arms』でスターダムにのしあがった後だというのにだ。ただ、さすがにこの人にも見せ場はあって、オーラス前に『Money For Nothing』を。このときはクラプトンが脇にまわり、ギターとコーラスをこなしていた。
クラプトンはスーツをきこなし、髭をたくわえてはいるものの、こざっぱりとした印象だ。音楽誌などでは、80年代迷走していたクラプトンが、この25周年ツアーを機に持ち直し、そして89年の傑作『Journeyman』にたどり着く、とされている。ワタシがはじめて生のクラプトンを観たのも、そのアルバムに伴う90年の来日だった。
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