機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ TVエディション
公開日:
:
最終更新日:2023/04/05
逆襲のシャア・閃光のハサウェイ ガンダム
2021年に劇場公開された『閃光のハサウェイ』が、全4話のテレビエディションとして放送された。個人的には公開時に劇場でも観たが、今回改めて観て、いろいろ感じるところがあった。
まず、画質のクオリティが圧倒的に高い。当然だが、『ファーストガンダム』の頃からは大幅に技術が発達しているとはいえ、それにしても高い。美しい。素晴らしい。キャラクターや街並みもそうだが、終盤のモビルスーツ戦が、時間的にはさして長くもないにもかかわらず、インパクトがありすぎる。
全4話は、1話がシャトルでの偽マフティーとの遭遇からダバオ到着、2話がハサウェイ・ノアがマフティーの指導者としての顔を見せる、3話はハサウェイがケネス・グレッグとギギ・アンダルシアのもとを離れてマフティーに合流、そして4話でハサウェイがクスィーガンダム搭乗と、ざっくりでこんな感じ。
視覚的には3話4話のモビルスーツ戦が圧巻だが、全編に渡るハサウェイ~ギギ~ケネスの、近づきそうで近づかない距離感や、ことばによる心理戦のようなやりとりも面白い。戦争を描いたアニメで、会話劇メインで話が成り立つのは、ガンダムくらい。『ガンダムSEED DESTINY』や『ガンダムGのレコンギスタ』にもそんな回があったが、本作でも決して退屈することはない。
アレクサンドロスによる劇場版主題歌『閃光』は、最終第4話のエンディングで流れていた。劇場版のエンドロールは確かクレジットのみだったが、このTVエディションでは黒背景の中にモビルスーツが映える構成になっていて、劇場版とは異なるオリジナルだ。
劇場版は、全3部作になると聞いている。コロナ禍もあったので、進捗は思わしくはない可能性もあるが、急いで雑になるよりも、じっくり制作して高いクオリティはキープしてほしいと思っている。
関連記事
-
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(ネタバレあり)
第二次ネオ・ジオン抗争から12年後の、宇宙世紀0105年。地球に降下中の特権階級専用シャトル
-
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(1988年)
宇宙世紀0093年。Zガンダムにおける戦い「グリプス戦役」以降姿を消していたシャア・アズナブ