ザ・ポリス(The Police)『Everyone Stares : The Police Inside Out』
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最終更新日:2023/02/25
The Police
ポリスのドラマー、スチュワート・コープランドが、78年から83年にかけて、8ミリカメラで「内側から」バンドを捉えていた。その貴重かつ膨大な映像が当人によって編集され、2006年に公開。結果的にだが、翌2007年のバンド再結成の露払い的な役割を果たすことにもなっている。
パンクムーヴメントに乗じてデビューし、アメリカに進出。ツアーバスで各地を転戦し、ライヴをこなし、ファンとのサイン会も積極的に開催。ヨーロッパでも調子は上々で、イギリスに戻ってくると更に騒ぎは大きくなっていた。しかしバンドは臆することなくレコーディングとツアーを重ね、スターダムに登り詰めていく。そしてついに、『Synchronicity』で頂点を極める。
ナレーションもスチュワート本人が務めていて、アンディ・サマーズは愛嬌を振りまき、一方スティングは少し気難しそうな表情を見せていた。80年2月の来日時の模様も、少しではあるが収録されている。女性ファンが空港や3人の行く先々を取り巻き、サインを求めてきたり、プレゼントを3人に渡したりしていた。
時間的には『Reggatta De Blanc』の頃が大半を占めているのだが、その後に少し流れた『De Do Do Do De Da Da Da』のPV撮影シーンを観て、あれっと思った。劇中では、ヴォーカリストやギタリストはPVでサマになるが、ではドラマーはどう振る舞えばいい?という、困惑したスチュワートがコメントするのだが、PVでは雪が積もった林の中でスティングとアンディがそれぞれベース、ギターを弾きながら歌い、2人をスチュワートが映している。
その手にしている8ミリカメラこそ、スチュワートが数多くの映像を撮り貯めたカメラに違いない。このPV、これまで何度か観ているが、もちろんスチュワートのカメラに着目することなどなかった。というわけで、作品を観終わった後、Youtubeで今一度PVを観直してみた。
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