松本零士さん死去
漫画家の松本零士さんが13日に亡くなられ、20日に公式発表された。死因は急性心不全で、85歳だった。
個人的に、小学生から中学生にかけては多大な影響を受けた。『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』『キャプテン・ハーロック』『1000年女王』は、アニメから入って後に原作を読んだ。『クイーン・エメラルダス』は原作を読み、アニメ化が頓挫してしまったことを残念に思った(OVA化されていたことは、今回調べてはじめて知った)。
第二次世界大戦中の戦士たちを描いた『戦場まんがシリーズ』は、全巻は届かなかったが一部の単行本を入手し何度も繰り返し読んだ。日本兵に限定せず、アメリカ兵やドイツの戦闘機パイロットなども描いていたのが、とても新鮮だった。
映画やアニメの最も好きなジャンルは、少年期も今もSFだ。その原点は、上記の松本作品にあったと思う。宇宙に興味を持つきっかけになったのも、やはりこれらの作品に親しんでいたからだった。
フランスのテクノユニット、ダフト・パンクがセカンドアルバム『Discovery』で松本さんとコラボレートしたのには、正直言ってやられたと思った。ロックと大御所漫画家との融合を、日本のアーティストではなく海外のアーティストに先んじられたのが、悔しかった。
ワタシにとっての少年期のヒーローは、誰だったろうと考える。スポーツ選手やアイドル歌手やウルトラマンや仮面ライダーなどを挙げる人が多い気がするが、ワタシの場合はキャプテン・ハーロックと矢吹丈と松田優作になる。共通しているのは、決して口数は多くはないが、自分だけの美学を心の中に持っていたことだと思う。
大学で第二外国語にドイツ語を選択したのは、『スタンレーの魔女』『わが青春のアルカディア』を読んで、キャプテン・ハーロックの先祖であるファントム・F・ハーロック一世と二世がドイツ人だったと知ったからだ(結局は単位を取るのがやっとで、その後は全く話せないが/汗)。
多くの作品を生み出してくれたことには、感謝しかない。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。
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