鮎川誠さん死去
シーナ&ロケッツの鮎川誠さんが、昨日1月29日に亡くなられた。死因は膵臓がん。74歳だった。
2月に頭脳警察との対バンがブッキングされていたが、シナロケは出演キャンセルとなり、頭脳警察の単独公演に変わっていた。メンバーの誰かが体調不良なのだろうと思ってはいたが、まさか鮎川さんががんに冒されているとは思っていなかった。2015年にシーナが亡くなられた後でも、解散させることなくシナロケを続けていた。娘がヴォーカルとしてステージに立つこともあった。
シナロケを聴いていると、鮎川さんには骨太ロッカーのイメージがある。がしかし、ymo『ソリッド・ステイト・サバイバー』のレコーディングに参加していたり、90年代半ばのインターネット黎明期にいち早く公式ウェブサイトを立ち上げていたりと、骨太に限定されない柔軟さがあった。鮎川さんはウィンドウズ派で、音楽誌にてマック派の山川健一と対談していたのを読んだことがある。
個人的に、シナロケのライヴを生で観たことはない。がしかし、鮎川さんとシーナに直に会ったことはある。99年のフジロックに出演していて、おふたりが場内をふつうに歩いていたのを見かけたことがあった。人だかりができる中で、鮎川さんがワタシが持っていたカメラを持ち、ヨメさんを含めた4人を自撮りのように撮影してくれた。あれからもう20年以上が経つが、とても嬉しい思い出だ。
謹んで、ご冥福をお祈りいたします。しかし、しかし、昨日はテレヴィジョンのトム・ヴァーレインの訃報があったばかりだというのに、まったくなんて月だ。
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