名探偵コナン 灰原哀物語~黒鉄のミステリートレイン~(少しネタバレ)
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最終更新日:2023/01/19
名探偵コナン
鈴木財閥が誇る豪華列車に、園子の計らいで乗れることになったコナン一行。車内では、任意の乗客が被害者役と犯人役になり、事件が起こって他の乗客が推理するイベントが開催されることになっていた。しかし、イベント開始前に常連客のひとりが殺害され、コナンや毛利小五郎は捜査を開始する。
この列車に、現在は灰原哀となっているシェリー(宮野志保)が乗車することを察知した、黒の組織のベルモット。ジンとウォッカを先に終着駅に行かせ、走行中の車内で彼女を殺害しようとする。灰原は黒の組織のメンバーたちの気配を感覚的に察知し、コナンたちとは別行動をとる。
春に劇場公開予定の『黒鉄の魚影』に関連させた、灰原にスポットを充てたストーリーになる。観る前までは、灰原に関係の深いテレビシリーズがいくつかかいつまんで編集されるものと思っていた。しかし実際は、序盤にシェリーが黒の組織から逃れるために、自らが開発した幼児化する薬を飲んで灰原になるくだりが導入となっただけで、ほとんどが『漆黒の特急』編になっていた。
テレビでは4話に渡って描かれたとのことだが、個人的には未見で今回臨んだため、かなり楽しめた。ミステリートレインという言わば「密室」内での事件劇は、アガサ・クリスティの『オリエント急行殺人事件』を彷彿とさせるし、逃げ場がないという緊張感が走る。
多くの重要なキャラクターが一挙に集結していて、その豪華さにも唸らされる。黒の組織からは、前述のベルモットやジン、ウォッカのほか、沖矢昴(赤井秀一)や安室透(降谷零/バーボン)が登場。また、列車には宝石が積まれることがあらかじめ公表されていて、怪盗キッドが予告状を出していた。そして、終盤の見せ場のひとつとなるのが、ベルモットとコナンの母有希子との対峙だ。
ワタシは、遅れて『名探偵コナン』を観るようになった。いくつものサイドストーリーが展開されているが、それらには興味はない。延々とお話が続くのもなんだかなあと思っていて、黒の組織との攻防、決着を早くつけることを望んでいる。『黒鉄の魚影』では、それが一歩進むことを願っている。
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