力道山(日本公開2006年)
公開日:
:
最終更新日:2024/04/13
プロレス
大相撲で関脇まで上がった力道山だが、朝鮮国籍であるがゆえに不当な差別を受け、好成績を収めながらも大関昇進が見送られたことに憤慨して廃業。その後、バーでたまたま知り合ったハロルド坂田からプロレスを教えられ、興行界を牛耳る会長のサポートを得てプロレス興行を行う。一時は社会現象を巻き起こすまでになったが、興行をより面白くするという会長の意図で、八百長を持ちかけられる。力道山は会長と袂を分かつが、逆に会長側から狙われるようになる。
韓国と日本の合作映画で、力道山は韓国人俳優のソル・ギョングが演じ、妻には中谷美紀、会長には藤竜也というのが主なキャスト。そして注目は、実際のプロレスラーが大挙出演を果たしていることだ。前述のハロルド坂田は武藤敬司、力道山の好敵手井村政彦(木村政彦がモデル)には船木誠勝、会長が力道山の次のヒーロー候補として送り込んだ東浪(東富士がモデル)には故橋本真也、一瞬の出演だが遠藤幸吉には秋山準、外人レスラー役でリック・スタイナーなどが出演。若手のレスラーは、NOAHのレスラーが起用されているようだ。
映画なので全てが事実というわけでもなく、それなりに脚色はされていると思われる。強さの象徴のような存在の力道山が、周囲に信頼できる人物が誰もおらず、精神的にはいつも何かに怯える孤独な人だったという描かれ方をしていて、どことなくブルース・リーの生きざまを彷彿とさせる。
関連記事
-
映画アイアンクロー(ネタバレ注意)
元プロレスラーのフリッツ・フォン・エリックは、息子の次男ケビン、三男デビッド、四男ケリーを鍛