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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(少しネタバレ)

公開日: : 最終更新日:2023/02/13 ブラックパンサー

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(少しネタバレ)

ワカンダ国王ティ・チャラは重い病を患い、妹シュリたちが手を尽くしたのも実らず、ついに亡くなってしまう。国は、ティ・チャラの母ラモンダが女王として統治。それから1年後、アメリカ軍とCIAはワカンダ国外の海洋にヴィブラニウムがあることを検知し採掘するが、青い肌をした種族の攻撃を受けて全滅する。

種族の正体は海底王国タロカンの兵士たちで、その王ネイモアはシュリとラモンダに接触。ヴィブラニウムを探知する機器の開発者を探し、捕獲するようプレッシャーをかける。探知機はワカンダにとっても抑えておきたいため、シュリはオコエと共にボストンへ向かう。探知機の開発者は、大学に通う少女リリ、つまり一個人だった。

・シネマティック・ユニバース(MCU)の作品になり、『ブラックパンサー』単独としては2作目になる。公開前からアナウンスされていたことだが、ティ・チャラ/ブラックパンサーを演じていたチャドウィック・ボーズマンが2年前に48歳の若さで亡くなってしまい、マーベルとしては代役を立てずにストーリーを作るとしていた。

本作は、ティ・チャラいやチャドウィック・ボーズマンへのリスペクトを込めつつ、残されたワカンダのキャラクターたちが運命にどのように立ち向かっていくかを描いている。オープニングのマーベルのロゴも、通常なら各ヒーローのミックスになっているところを、本作はティ・チャラとブラックパンサーに染めている。終盤にも、前作やアベンジャーズでのティ・チャラの映像が、シュリの回想として組み込まれていた。

さてストーリーだが、MCU作品中最もエンターテイメント色が薄く、最もシリアスな描き方がされていると感じる。リリとシュリはタロカンの捕虜となるが、シュリはネイモアに海底王国内を案内され、王国の成り立ちやネイモアの出自、タロカンのルーツとなる民族が白人に弾圧された悲しい歴史を知る。ネイモアはワカンダと同盟を結べる可能性を残していたが、ふたりを救いに来たナキアが見張っていた女性を殺してしまい、結局両国の対立は避けられなくなってしまう。

つまり、単純にどちらが善でどちらが悪とは言い切れないようになっている。このプロットは、もしかすると歴史上のどこかの民族間の争いがモデルになっているかもしれない。

主要キャストは、もちろん前作から続投。シュリはレティーシャ・ライト、ラモンダはアンジェラ・バセット、ナキアはルピタ・ニョンゴ、オコエはダナイ・グリラ。CIAエージェントのロスは、マーティン・フリーマン。ロスの上司のCIA長官は、劇中では元妻だったようだ。『ブラック・ウィドウ』のポストクレジットで、エレーナに接触していた人とのことで(覚えていない/汗)、ジュリア・ルイス=ドレイファスという人が演じている。

今回ブラックパンサーになるのは、宣材ポスターの中心にいる人といえば、もうわかるだろう。劇中では、序盤からプリンセスと呼ばれていた。ブラックパンサーになるための儀式では、精神世界において、前作で死んだはずの、復讐心に燃えていたあの男と遭遇する(結構サプライズ)。そして、ポストクレジットでは更なるサプライズがあった。

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